新型コロナウイルス感染でマイナスの影響がある企業は88.8%、プラスの影響がある企業は2.7% 新型コロナウイルス関連倒産115件に(2020年5月1日現在)
帝国データバンクは2020年5月1日、「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査(2020 年4 月) 」を公表しました。
新型コロナウイルス感染症による自社の業績への影響、『マイナスの影響がある』と見込む企業は 88.8%。前回調査(80.3%)と比較すると 8.5 ポイント増加しています。内訳をみると、「既にマイナスの影響がある」が 56.9%、「今後マイナスの影響がある」が 31.8%となっています。
「影響はない」とする企業は 4.0%だったほか、『プラスの影響がある』(「既にプラスの影響がある」と「今後プラスの影響がある」の合計)と見込む企業は 2.7%となっています。
出所:帝国データバンク 2020.5
『マイナスの影響がある』を地域別にみると、『近畿』が 91.1%と最も高く、次いで、同じく9 割台で『東海』(90.4%)が続き、以下、『南関東』(88.9%)、『東北』(88.5%)、『北陸』(88.1%)となっています。全国平均を超えた地域は、三大都市圏のある『近畿』、『東海』、『南関東』となっています。比率が最も低いのは『四国』ですが、それでも85.2%と高い数値となっています。
出所:帝国データバンク 2020.5
帝国データバンクは同日、「新型コロナウイルス関連倒産」を公表しました。
「新型コロナウイルス関連倒産」は、全国に115件判明(5月1日17時現在)で、法的整理76件、事業停止は39件となっています。
出所:帝国データバンク 2020.5
エリア・都道府県別発生状況でみると、34都道府県で発生しており、東京都が26件でもっとも大きくなっています。
出所:帝国データバンク 2020.5
「緊急事態宣言」延長 が一ヶ月程度と言われていますが、このマイナス影響の流れはさらに強くなっていくと予想されます。