新型コロナウイルスの影響により、上場企業の業績下方修正は2兆1300億超。下方修正の要因は、「来店数・利用客の減少」「中国工場の操業停止」など

帝国データバンクは2020年4月23日、「新型コロナウイルスの影響による上場企業の業績修正動向調査（2020年4月22日時点）」を公表しました。

「新型コロナウイルス」の影響を受けたとして業績予想の下方修正（連結、非連結）を発表した上場企業は4月22日までに累計259社（前回調査から42社増）となっています。

259社が下方修正をおこなったことで減少した売上高の合計は約2兆1316億9200万円（前回調査から約3900億900万円増）となっています。

下方修正の要因としては、「来店数・利用客の減少」のほか「中国工場の操業停止」、「インバウンド需要の減少」が目立っています。

新型コロナウイルス感染拡大に収束のメドがたたないなか、全国で関連倒産（4月23日16時時点、85件）も相次いでおり、影響の拡大が今後も懸念されています。

特に製造業の下方修正が目立っています。

出所：帝国データバンク 2020.4

主な発表企業では、ANAや日本航空などの下方修正が大きくなっています。

出所：帝国データバンク 2020.4