ロボットのシステムインテグレートビジネス
経済産業省は2019年7月24日、「ロボットによる社会変革推進会議 報告書」を公表しました。
経済産業省では、2015年に 「ロボット新戦略」を公表し、ロボットに関する施策を網羅的に提示しています。
2019年7月には、「ロボットによる社会変革推進計画」により、ロボットを取り巻く環境変化を踏まえ、上記戦略の更なる推進にも繋がる分野横断施策を検討、体系化しています。
今回は、本報告書から、ロボットのシステムインテグレートビジネスについて、とりあげたいと思います。
ロボットのシステムインテグレートビジネス動向は以下のとおりとなっています。
ロボットメーカーが直接エンドユーザーに納入するケースよりも、間にシステムインテグレーター(SIer)が介在するケースの方が多く、SIerは、ユーザーのニーズに応じて、ロボットや関連機器を組み合わせたベストフィットソリューションを提供しているとしています。
例として、ABBは、自社の他セグメントの知見等を活用しシステムインテグレータ(SI)事業を展開しています。ロボット事業について、製造からライン構築までのバリューチェーンを構築。日立製作所は、2019年に米国のロボットシステムインテグレーターJRオートメーション社を買収。高成長が続く北米のロボットSI事業に参入。現場と経営をつなぐデジタルソリューション事業のグローバル展開を加速している例を紹介しています。
日本では、2018年に「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」設立し、会員数が約200社となっています。
出所:ロボットによる社会変革推進会議 報告書 2019.7
ロボット関連技術の付加価値分布のイメージを整理しており、システムインテグレートへの期待が高まっています。
出所:ロボットによる社会変革推進会議 報告書 2019.7