コンビニの現状と課題 〜第1回 新たなコンビニのあり方検討会から〜
経済産業省は2019年6月28日、「第1回 新たなコンビニのあり方検討会」を開催しました。
コンビニは、店舗当たり客数の減少や、オーナーの高齢化・人手不足等の今日的課題の顕在化により、従前までの成長基盤の脆弱化が進行している点を指摘しています。
その一方で、コンビニは、買い物・サービス提供などの生活拠点のみならず、地域の防犯・防災機能等の社会的役割も担うように。新技術をいかに活用していくかも課題としてあげています。
ンビニの今日的な課題及び今後の方向性を議論し、コンビニが社会的期待に応えつつ持続可能な成長を実現するためのあり方を検討するため、本検討会を設置しています。
出所:経済産業省 第1回 新たなコンビニのあり方検討会から 2019.6
事務局からは、コンビニの現状と課題について説明をしていますので、その一部をとりあげたいと思います。
少子高齢化が進む我が国において、コンビニの店舗数は約5万5000軒にのぼっています。店舗数が増加する中、コンビニ全体の売上は増加傾向にあるものの、一店舗当たりの売上は頭打ちとなっており、店舗数拡大で利益を上げるビジネスモデルは転換点になっていると指摘しています。店舗間の競争が激化し、オーナーにとって厳しい経営環境が顕在化し、オーナーは店舗の経営維持に不安を抱えるようになっています。
出所:経済産業省 第1回 新たなコンビニのあり方検討会から 2019.6
オーナーの高齢化と人手不足も深刻化しています。
後継者不足の中、オーナーやその配偶者等の健康問題などもあり、また、人手不足でアルバイト等が確保できない状況が発生。コンビニのアルバイトは賃金の割に労働が厳しいとの評価が定着していることもあり、十分な人数を確保することは困難となっています・時給の上昇や、オーナーの勤務の長期間化も招いています。
出所:経済産業省 第1回 新たなコンビニのあり方検討会から 2019.6
コンビニオーナーからみた課題でも、、オーナーの満足度の低下や人手不足の深刻化などが
確認されています。
出所:経済産業省 第1回 新たなコンビニのあり方検討会から 2019.6