国内ブロックチェーン活用サービス市場は2018年度80億から2022年度には1,235億円に

矢野経済研究所2019年5月22日、「国内ブロックチェーン活用サービス市場予測」を発表しました。

2018年度の国内ブロックチェーン活用サービス市場規模（事業者売上高ベース）は50億円で、2019年度は171億5,000万円を見込んでいます。

2017年度～2022年度の5年間の年平均成長率（CAGR）は108.8％で2022年度には、は1,235億9,000万円に達すると予測しています。

フェーズ（段階）別では、実証実験が多いものの、2019年度以降、商用化に向けた効果検証フェーズや本格的な商用化フェーズへと進む案件が増えていくと予測しています。

出所：矢野経済研究所 国内ブロックチェーン活用サービス市場予測 2019.5

注目すべきトピックは、BaaS（Blockchain as a Service）ソリューションの提供です。

ブロックチェーンを、主に3つのレイヤー（層）で分類しています。

レイヤー1：ブロックチェーン基盤　BtoB向けやBtoC向け、IoT向けなど、用途に応じて使い分けがされるような基盤

レイヤー2：ブロックチェーンを補完する技術　Colored CoinやLightning Networkなどの技術で、国内のスタートアップ企業を中心に研究開発や具体的なソリューション開発などが進展

レイヤー3：アプリケーション開発　ブロックチェーンを活用した様々なアプリケーション開発され、実証実験が進展

また、大手IT事業者を中心に、ブロックチェーン基盤からアプリケーションの構築まで支援するBaaS（Blockchain as a Service）ソリューションの提供が始まっており、ブロックチェーンの積極的な活用に向けた技術的な支援体制が整いつつあるとしています。