2019年末までに、世界のIT支出が3.8兆ドルに 〜デジタル・ビジネスとデ ジタル・ビジネス・エコシステムの進化が鍵に
米調査会社のガートナーは2019年1月30日、ガートナーは、2019年の世界のIT支出総額が、2018年から3.2%増の3.76兆ドルに達する見通しを発表しました。
ガートナー、2019年末までに、世界のIT支出が3.8兆ドルに達すると予測(PDF)
携帯電話、PC、オンプレミスのデータセンター・インフラストラクチャといったセグメントへの支出が飽和状態となっている一方、クラウド・サービスやモノのインターネット (IoT) 機器への支出は伸びつつあります。
ガートナーでは、
ITはもはや、ビジネス運営のための単なるプラットフォームではなく、それ自体がビジネスの原動力になりつつあります。デジタル・ビジネスとデジタル・ビジネス・エコシステムが進歩するにつれて、ITはビジネスを結び付けるものになっていくでしょう
とし、ビジネスとより密接な関係性が顕著となっています。
IT支出拡大の主要因であるクラウドへの移行が進めば、エンタプライズ・ソフトウェアは引き続き堅調に成長し、2019年の世界的なソフトウェア支出は対前年比で8.5%増加すると予想しています。
2020年にはさらに8.2%増え、総額4,660億ドルになると予測しています。企業は2019年のエンタプライズ・アプリケーション・ソフトウェアに対する予算額を増やしており、その多くがSaaSに移行すると見込んでいます。
出所:ガートナー 2019.1
ガートナーでは、最後に、
購買行動の変化に加えて、IoT機器などの新たなテクノロジを導入した企業では、社内スタッフのスキルに立ち遅れが出始めています。IT要員の約半数は、デジタル・ビジネス戦略をサポートするためのスキルや能力を早急に習得する必要があります。人工知能 (AI)、機械学習、APIとサービス・プラットフォーム設計、データ・サイエンスなど、保持すべきスキル要件は、これまでにない速さで変化しています
と、まとめています。デジタル化による大きな変化による、人材育成の位置付けはますます重要となっていくでしょう。