新しいモビリティサービスの類型
経済産業省は2018年10月17日、「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」中間整理を取りまとめを公表しました。
経済産業省では本年6月から「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」を開催し、これまでの検討の成果を中間整理として取りまとめています。
中間整理では、今後の取組の方向性として次の3点について整理をしています。
- デジタル投資促進とデータ連携・利活用拡大のための基盤整備
- スタートアップや異業種等との協業の促進
- 企業と連携して新たな取組に挑戦する地域の支援
今後は、この中間整理を活用して、企業や自治体、有識者など各方面との情報交換、意見交換を進め、更に検討を深め、J-Startupの取組とも連動したモビリティ関連のスタートアップ支援や、企業と連携して新しい取組に挑戦する意欲的な自治体の支援といった具体的な取組も進めていくとしています。
今回は中間報告書のグローバル動向から新しいモビリティサービスの類型を中心にご紹介したいと思います。
モビリティサービスの類型では、カーシェア、デマンド交通、物流などにカテゴリ分けし、以下のとおり整理しています。
出所:経済産業省 IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会 2018.10
移動サービスと周辺サービスの連携拡大では、新しいモビリティサービスの進展は、移動自体の最適化を実現するのみならず、移動サービスの消費者とのタッチポイントで集約されるデータを活用し、商品購入や旅行等の多様なサービスと連携することで、幅広い産業の活性化に資する可能性があるとしています。
出所:経済産業省 IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会 2018.10
新しいモビリティサービスの領域では、
①新たな移動手段を提供する新規事業者の台頭
②モーダル間連携事業者の登場
③周辺サービサーとの連携
といったプレーヤーの構造変化が生じつつあるとしています。
出所:経済産業省 IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会 2018.10
自動運転とモビリティサービスの融合では、将来的には、高度な自動運転技術とモビリティサービスとの融合が進み、移動の形態か
ら都市の機能デザイン、自動車産業や移動サービス産業の在り方まで、社会全体が大
きく変わる可能性が高いとしています。
出所:経済産業省 IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会 2018.10