社長・CEO の後継者計画の策定・運用の視点
経済産業省は2018年9月5日、「第9回 CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)第2期」を開催し、「コーポレート・ガバナンス・システムに関する実務指針(CGS ガイドライン)(案) 」などを公開しています。
今回は、ガイドライン別紙の「社長・CEO の後継者計画の策定・運用の視点」について、紹介をしたいと思います。
社長・CEO の後継者計画とは、
企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を確保することを目的として、そこで中心的な役割を果たす社長・CEO の交代が優れた後継者に対して最適なタイミングでなされることを確保するための取組ということができる。
などを指しており、後継者計画のイメージは以下のとおりとなっています。
出所:経済産業省 第9回 CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)第2期
後継者計画の時間軸については、いろいろとプロセスを書かれていますが、まとめの図は以下のとおりです。
出所:経済産業省 第9回 CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)第2期
後継者計画の策定・運用に取り組む際の 7 つの基本ステップでは、後継者計画の策定・運用に取り組むに当たって は、以下の 7 つのステップに分けて検討することが有益としています。
出所:経済産業省 第9回 CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)第2期
7つの基本ステップや例外など、細かく記述されていますが、最後に、情報発信について記述されています。
社長・CEO の後継者計画・後継者指名は、株主等にとっても重大な関心事であ ることから、そのプロセスや指名委員会の構成・役割や関与状況などについて情 報発信することを検討すべきである。
今回、「社長・CEO の後継者計画の策定・運用の視点」が新設されたという背景をもう少し詳しく知りたいところです。