総務省のAI関連の平成30年度総務省所管予算(案)について
総務省は2017年12月22日、「平成30年度総務省所管予算(案)の概要」を公表しました。
平成 30 年度の予定額は16 兆 969 億円で、平成 29 年度 予算額の16 兆 1,772 億円と比べると803億円のマイナスとなっています。
その中から、AI関連の予算をリスト化してみたいと思います。AIの文言をいれている補正予算(案)については、は太字にしています。
■世界最高水準の ICT 環境の整備 640.5 億円
(b) AI によるネットワーク自動最適制御技術等の研究開発の推進 5.8(0.3)
・ Society5.0 時代における通信量の爆発的増加や多種多様なサービス要件に対応するため、AI による要件理解等を行い、ネットワークリソースを自動最適制御する技術の研究開発を推進
【主な経費】革新的 AI ネットワーク統合基盤技術の研究開発 5.4 億円(新規)(c) 革新的光ネットワーク技術研究開発の推進 9.5(5.0)
・ 超高精細映像の流通や IoT・ビッグデータ・AI 等の普及によって急速に増大する通信トラヒックに対応するため、低消費電力化を実現しつつ、高速大容量化と柔軟で効率的な運用を実現する革新的光ネットワーク技術の研究開発を推進
【主な経費】新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発 9.5 億円(新規)(5) Connected Car 社会実現に向けた取組の推進 165.1 億円の内数(171.3 億円の内数)
・ 世界最先端の安全・安心・快適な Connected Car※社会の実現に向けて、必要となる無線通信技術等の試験を実施し、導入に向けた制度整備等を推進※ 5G 等のネットワーク、ビッグデータ、AI 等の進化により、いろいろな人やモノ、データとの有機的な結合を可能とするクルマ
【主な経費】電波資源拡大のための研究開発等 165.1 億円の内数(再掲)
■生産性向上につながる IoT・ビッグデータ・AI・シェアリングエコノミー等
の活用推進・人材育成 35.6 億円
(1) 「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」の構築と社会実装の推進 2.6(6.0)
・ 最先端の AI 基盤技術を様々な産業分野に早急に展開し、データ収集と AI 解析により価値創出を図るため、産学官のオープンイノベーションによる先進的利活用モデルの開発や国際標準化を推進し、新たな価値創出基盤となる「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」の構築と社会実装を推進
【主な経費】「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業 2.6 億円(4) AI 時代に向けたオープンデータ・ビッグデータの活用推進を通じた地域産業などの生産性向上、データ利活用型スマートシティの推進 6.6(9.0)
■医療・介護・健康、教育、移動サービス等における ICT による課題解決 14.7 億円
(a) 医療・介護・健康データ利活用基盤高度化の推進 6.0(3.0)
・ ICT を活用した医療・介護・健康分野のネットワーク化を一層推進するため、これまで進めてきた医療機関間の連携に加え、医療機関と介護施設の連携、医療機関と個人の連携(遠隔医療等)におけるデータ流通のルール作りに資する技術課題の解決等に向けた実証事業を実施
・ 医療等分野における先導的なICT利活用の研究(PHRサービスモデル、AI保健指導システム及び 8K 等高精細映像データ利活用等の研究)を実施
【主な経費】医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業 6.0 億円