シェアリングエコノミーとは
政府のIT戦略本部は2017年9月29日、「第8回 シェアリングエコノミー検討会議」を開催し、シェアリングエコノミー推進に向けた取組状況について情報を公開しています。
本会議では、冒頭にシェアリングエコノミーについて紹介をしていますので、その内容をとりあげたいと思います。
シェアリングエコノミーの構造は、
個⼈等が保有する活⽤可能な資産等(スキルや時間等の無形のものを含む。)を、インターネット上のマッチングプラットフォームを介して他の個⼈等も利⽤可能とする経済活性化活動
と整理しています。
出所:第8回 シェアリングエコノミー検討会議 2017.9
シェアリングエコノミーの登場の背景は、以下の3つをあげています。
スマートフォンの普及などにより、これまで⾒えなかった個⼈の資産や能⼒の活⽤可能な時間帯等の情報を、インターネットを通じて、リアルタイムに不特
定多数の個⼈の間で共有することが可能となった。 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及に伴って、信⽤度を推し量りにくかったインターネットの向こう側の個⼈について、⼀定の信⽤度が可視化されるようになった。
上記のことから、本業として資本を投下することなく、⽐較的迅速に市場に参⼊できるようになった。
シェアリングエコノミーサービスの例では、シェア×空間、シェア×モノ、シェア×移動、シェア×スキル、シェア×お金の5つに分類してます。空間ではairbnb、移動ではUberがとく優良事例としてとりあげられています。
出所:第8回 シェアリングエコノミー検討会議 2017.9
シェアリングエコノミーの特徴は、
•従来型のサービス提供(BtoC)では、「業法」によって品質確保が図られることが多く、サービスを提供する事業者が品質の責任を負っているが、シェアリングエコノミーではサービスを提供する個⼈等が責任を負うことが基本。
•多くのシェア事業者において、提供者と利⽤者のプロフィールや評判の可視化(本⼈確認、相互レビューの仕組み等)、エスクロー決済の提供、トラブルに対応した賠償責任保険の提供など様々な取組みを実施。
• シェアリングエコノミーにおいてはサービス品質にばらつきがあり、「業法」によるサービス品質管理は⾏われていないことが通常であるため、利⽤者は従来型のサービス(BtoC)とは異なることを理解して、より注意深く、賢く、サービスの⽬利きをすることが求められる。
の3つをあげています。