総務省重点施策2018〜5G、4K・8K、光等の世界最高レベルのICT基盤の実現
総務省は2017年8月31日、「落ち着いて、やさしく、持続可能な社会の実現(総務省重点施策2018)」を公表しました。また、「平成30年度総務省所管予算概算要求の概要」も同日公表しています。
そのポイントを何回かに分けてご紹介したいと思います。
今回は、ICTによる経済成長の実現の「5G、4K・8K、光等の世界最高レベルのICT基盤の実現」について、ご紹介します。
「5G、4K・8K、光等の世界最高レベルのICT基盤の実現」については、
(a) 第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けた取組の推進
(b) AIによるネットワーク自動最適制御技術等の研究開発の推進
(c) 革新的光ネットワーク技術研究開発の推進
(d) 電波資源拡大のための研究開発及びNICTによる基礎的・基盤的な研究開発等の推進
(e) 4K・8K等の推進
(a) 第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けた取組の推進では、
・2020年の第5世代移動通信システム(5G)実現に向けて、第5世代モバイル推進フォーラム等の場も活用し、5Gの普及に向けた産学官連携による研究開発とともに、様々な産業分野への利活用による新たな市場創出や、社会的課題の解決を目指した総合実証等の取組を強力に推進
として、平成30年度総務省所管予算概算要求の概要は以下となっています。
【予算】 第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発等33.8億円(29年度 26.0億円)
第5世代移動通信システムの総合実証試験 32.5億円(29年度 25.1億円)
(b) AIによるネットワーク自動最適制御技術等の研究開発の推進では、
Society5.0時代における通信量の爆発的増加や多種多様なサービス要件に対応するため、AIによる要件理解や予測を行い、ネットワークリソースを自動最適制御する技術等の研究開発を推進
として、【予算】 革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発 7.0億円【新規】
を概算要求しています。
出所:総務省重点施策2018 2017.8
(c) 革新的光ネットワーク技術研究開発の推進では、
【予算】 新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発 11.0億円【新規】
(d) 電波資源拡大のための研究開発及びNICTによる基礎的・基盤的な研究開発等の推進では、
【予算】 電波資源拡大のための研究開発等 207.3億円(29年度171.4億円)
国立研究開発法人情報通信研究機構運営費交付金 328.0億円(29年度 273.0億円)
(e) 4K・8K等の推進では、
【予算】次世代映像配信技術に関する実証 11.1億円【新規】
の概算要求をしています。