スマートマシンを構成するカテゴリと2025年の市場規模
スマートマシンのカテゴリと2025年の市場規模について、少しまとめてみたいと思います。
スマートマシンとは、2013年にガートナーが発表したレポートによると
自律的に行動し、知能と自己学習機能を備え、状況に応じて自らが判断し適応し、これまで人間しかできないと思われていた作業を実行する新しい電子機械
のことを指します。
これらをもとに、自分なりにまとめたカテゴリと、世界をベースとした市場規模は以下のとおりです。
スマートマシンを構成するベースとなるマシンは、ロボット、ドローン、そして自動走行車があげられます。これらのマシンがクラウドサービスをベースに提供される知的労働の自動化を支援する人工知能との連携により、状況に応じて自らが判断し適応するマシンとして、大きな市場を生み出すと期待されています。
McKinsey Global Instituteが2013年5月に発表した「Disruptive technologies(破壊的技術)」によると、各カテゴリの2025年の経済的なインパクトは、
■知的労働の自動化(Automation of knowledge work):5兆2000億ドル~6兆7000億ドル
非構造的な指示や微妙な判断が可能な知識労働を行うことができる知的ソフトウェア
■クラウドテクノロジー(Cloud Technology):1兆7000億ドル~6兆2000億ドル
ネットワークやインターネットを介したハードウェアおよびソフトウェアのリソースをサービスとしての提供
■先進的ロボット工学(Advanced Robotics):1兆7000億ドル~4兆5000億ドル
感覚や器用さや知性を改良し、能力を拡張したロボットによる作業の自動化や人間の作業補助
■自動走行車(Autonomous and near-autonomous vehicles):2000億ドル~1兆9000億ドル
無人もしくは、人間の操作を少なくしたナビゲーションや運転操作が可能な自動車
出所: McKinsey Global Institute, Disruptive technologies 2013.5
ドローンのみは、別の調査データです。
■ドローン:820億ドル(米国内)
米国際無人機協会(Association for Unmanned Vehicle Systems International:AUVSI) が発表した「ECONOMIC REPORT」によると、ドローンの市場規模は2025 年までに米国内だけでも820億ドル(約9兆6000万円)に達し、10万以上の雇用を生み出すと予測しています。
以上のことから、スマートマシンに関連する市場は、非常に市場の成長性の高いマーケットになっていることがわかります。
スマートマシン全体像として、折をみてまとめていきたいと思います。