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シェア推移からみる日本のICT国際競争力2013

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総務省は2013年10月23日、「平成25年版ICT国際競争力指標」を公表しました。

競争力の指標は以下のとおりで、主要なサービス、端末・機器、デバイス(8分野38品目(スマートフォンは携帯電話機の内数))ごとに、世界市場に占める当該国(地域)の売上高シェアを算出しています。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

平成25 年版における世界全体の市場規模は 3兆469 億ドルとなり、21 年版比較で6.6%増となっています。日本企業のシェアは、平成21年度の11.8%から12.3と5%増加しています。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

サービス(市場シェア)

日本企業の市場シェアは、平成21年度の7.6%から平成25年度は10.4%と年々増加傾向にあります。市場シェア拡大の背景には、円高の影響のほか、限定的ではあるものの海外ベンダー買収などの動きが背景にあると推測しています。

中でも固定向け固定通信サービスが平成21年度の6.4%から9.6%、企業向け固定通信サービスが平成21年度の7.9%から11.5%と大きくシェアを伸ばしています。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

端末・機器(市場シェア)

端末や機器においては、日本は平成21年度の21.7%から平成25年度は17.4%と減少が顕著となっています。特に携帯電話が平成21年度の11.4%から平成25年度の3.6%と大きくシェアを落としています。一方、DVD/Blu-rayレコーダーはシェアを伸ばしているものの、市場規模自体は縮小傾向にあります。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

デバイス(市場シェア)

デバイスも同様に、平成21年度の20.6%から15.7%へとシェアを落としています。特に携帯電話用デバイスは市場規模が平成21年度比70%と伸びているものの、日本は平成21年度の45.7%から26.2%に大きくシェアを落としています。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

世界市場と日本企業の売上高を平成21年版と平成25年版の各品目の売上高の増減率で比較すると、「サービス分野」の品目の多くは世界の市場規模、日本企業の売上高ともに増加傾向にあり、市場が伸びてます。

一方、「端末・機器」分野は、世界市場が縮小傾向にある品目が多く、デバイス」分野は、世界市場は拡大傾向にありますが、日本企業の売上高は世界市場ほど伸びていません。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

世界市場の平成21年版から5年間の増減率と日本企業の市場シェアでは、レイヤー別では「サービス」分野と「デバイス」分野が成長基調にあります。「デバイス」分野では、「光ファイバ」やディスクリート半導体」などが日本企業の市場シェアも高くなっています。「携帯電話用液晶デバイス」もシェアを落としているもののまだ高いシェアを維持しています。

日本はアプリケーション・ソフトウェアの分野では、成長分野であるものの1.5%と極めて低いシェアとなっており、シェア拡大に向けた取り組みが急務となっています。

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出所:平成25年版ICT国際競争力指標

平成21年度から平成25年度のICT分野の市場成長と日本のシェアを推移を見ると、日本企業の状況は必ずしも良い状況とはいえません。成長分野でシェア下落に歯止めをかけ、さらにシェアを伸ばしていけるか、ここ数年が正念場といえるのかもしれません。

 

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