世界におけるクラウドコンピューティングのセキュリティに関する議論の概要
クラウドコンピューティングの普及が進む中で、セキュリティへの対応が益々重要になってきています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2012年4月24日、IPA テクニカルウォッチである「クラウドコンピューティングのセキュリティその意味と社会的重要性の考察」レポート」を公表しました。
世界におけるクラウドのセキュリティに関する議論、主に想定されるクラウドのセキュリティに関する問題点や課題、クラウドの社会への浸透と緊急時の活用、クラウドサービスが停止した場合の影響とその対策、といった視点で情報を整理し、まとめています。また、IPAにおけるクラウドのセキュリティへの取り組みについても述べています。
本レポートでは、世界におけるクラウドコンピューティングのセキュリティに関する議論の概要について紹介されています。
本レポートによると、これまでに、公表されたクラウドのセキュリティに関する主な考察・論評は以下のとおりです。
<クラウドのセキュリティに関する主な考察・論評 出所:IPA 2012.4.24>
これらの考察・論評をまとめ分類したのが以下の図です。
<世界各機関の考察・論評の論点の一覧 出所:IPA 2012.4.24>
クラウドコンピューティングに関わるリスクファクターは、アーキテクチャに関わるものと、マルチテナント性に関わるものが主となり分類されています。
<クラウドコンピューティングのセキュリティリスクファクター 出所:IPA 2012.4.24>
クラウドコンピューティングに関わるセキュリティへの対応は、制度面やビジネス面、技術的側面など、多岐に渡っています。クラウドコンピューティングの進展に伴い、様々なセキュリティリスクなどが顕在化することになりますが、体系的な対応と業界標準としての指針が益々重要となってきているのかもしれません。
「クラウド・ビジネス」入門 電子書籍版刊行
※担当キュレーター「わんとぴ」
@cloud_1topi(クラウド) @ict_1topi(情報通信政策) @ebook_1topi(電子書籍)
@mobile_1topi(モバイル) @smarttv_1topi(スマートテレビ)
@localict_1tp(地域活性化)@smartcity_1tp(スマートシティ)