日本のICT(1):低迷する国内ICT企業のプレゼンス
総務省は、2011年11月18日、「第一回情報通信審議会 新事業創出戦略委員会・研究開発戦略委員会 基本戦略ボード」を開催しました。
主に「ICTの進展を含む2020年頃の社会像」、「今後取り組むべき課題及びICTサービス・システム等」についての検討を行う予定です。
これらの検討を進めていく上で、「我が国のICTに関する現状と動向について(PDF)」が事務局から提示されています。
今回は、本資料をもとに、日本のICTに関する現状と今後について自分なりに少し整理をしてみたいと思います。
まずは、日本のICT企業の世界市場におけるプレゼンスです。
「主要ICT指標のランキング推移」によると、軒並み20位前後と低迷しています。世界経済フォーラム(WEF)のICT競争力ランキングにおいては、シンガポール(2位)、台湾(6位)、韓国(10位)とアジア勢の躍進が著しい一方で、日本は25位と低迷しています。
出所:情報通信審議会 新事業創出戦略委員会・研究開発戦略委員会 2011.11
「株式時価総額上位100社におけるICT関連企業」では、2003年から2011年にかけて、日本のICT企業の順位は大きく下落しています(図は2007年との比較)。AppleやGoogleなどの米国ICT企業が急速に躍進し、アジアでは、韓国のサムスン電子が着実に地位を向上させています。
出所:情報通信審議会 新事業創出戦略委員会・研究開発戦略委員会 2011.11
海外のMicrosoft、Google、Apple、Facebook、SAMSUNGの主要5社の「ICT事業者株式時価総額推移」を見てみましょう。リーマンショックの影響は受けつつも、Appleを中心に急速に拡大傾向にあります。
出所:情報通信審議会 新事業創出戦略委員会・研究開発戦略委員会 2011.11
そのほか、日本のICT機器の市場シェアや輸出シェアは毎年減少傾向にあり、日本のICT企業の世界市場、そして国内市場においての低迷が顕著となっています。
※担当キュレーター「わんとぴ」
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