クラウド関連書籍の目次(企画案)について
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1年ほど前は、書店に行くと、クラウド関連の書籍が並んでいたのですが、最近は、ツイッターやスマートフォン関連の書籍が並んでいて、クラウド関連の書籍を目にすることも少なくなりました。一方、ビジネスの世界では、提供事業者がクラウドというキーワードを積極的に活用し、ユーザ側に様々な提案をしているのに対して、企業ユーザ側が冷静な視点で検討を進めているのが、現状ではないかと考えています。
これらの流れを踏まえ、提供者側がこれからクラウドビジネスの流れの中でどのように向き合っていくかというのをテーマに出版社と調整を進めていたのですが、残念ながら採用されませんでした。
採用されなかった大きな理由としては、クラウドビジネスのこれからが不透明であることと、これまでクラウド関連の書籍が沢山出てきて峠を過ぎた感覚が書店にはあるためでコーナーを設けるということはなかなか考えられないこと、が大きかったようです。
せっかく作ったのをそのまま、PCにおいておくのももったいないので、ブログの場を借りて企画した目次の内容をここでご紹介したいと思います。
もし、本テーマに興味のある方が、いらっしゃいましたら、mhayasi.z(アットマーク)gmail.com までご連絡をいただければ幸いです。
===== クラウド関連書籍目次(案)=====
1章 クラウドビジネス概観
- 本格化するクラウドビジネス(バスワードからの脱却)
- 新たな競争環境の構図
- SaaS、PaaS、IaaSとハイブリッドクラウドビジネス
- クラウドを軸にした新たなビジネス
- クラウドブローカーの台頭
- 公共クラウドビジネスのこれから
(霞が関クラウド、自治体クラウド、教育クラウド、医療クラウド等) - クラウド(データセンター)特区創設(データセンターの国内立地推進)
- モバイルクラウドの潮流 (モバイルOS覇権、スマートフォン、タブレット、高速ブロードバンド等)
2章 クラウドで変わるサービス(ビジネス)戦略
- クラウドサービスの提供範囲と事業ドメイン
- クラウドサービス展開における自社のSWOT分析
- システム事業者(ものづくり)からサービス事業者への転換
- クラウドカテゴリへの対応(プライベートクラウド、パブリッククラウドなど)
- クラウドレイヤーへの対応(SaaS、PaaS、IaaS、クラウドマネジメントへの対応)
- モバイルクラウドへの対応(サービスから端末まで)
- ユーザターゲットを想定した戦略再設計(大企業、中小企業、公共、コンシューマなど)
- クラウド周辺ビジネスへの対応(付加価値サービス、クラウド連携、コンサルなど)
- オープンAPIへの対応
- 協業(パートナー)への対応
- 開発者への対応
- クラウドサービスへの投資への対応(データセンタ、企業買収<円高>、M&Aなど)
- サービス開発・研究開発への対応
- グローバルクラウド市場への対応(アジア市場等)
- スケールメリット(規模の経済)への対応
- 政府の政策への対応(クラウド特区、規制緩和等)
- 事業リスクへの対応(投資など)
3章 クラウドで変わる営業(マーケティング)のあり方
- システム更改提案機会の減少(すべてはクラウド側でバージョンアップ)
- 大型SI提案からサービス型提案への転換
- クラウド時代に営業はいらなくなるか?
- 営業ターゲットの変化(情報システム部門中心から企業経営者、総務部門まで)
- 情報システム部門の危機感とこれから
- 求められる企業経営側の視点の提案
- パートナーを囲い込む
- ユーザの不安を解消し、メリットを訴求する(セキュリティ、品質、メリットなど)
- 「パブリック」と「プライベート」で変わる営業のアプローチ
- クラウド導入に向けたロードマップと提案機会
- クラウドマイグレーションへの対応
- ソーシャルメディア(ツイッター・ブログなど)の活用
- クラウド時代の人脈活用
- クラウド時代に適した営業体制とは(体制、モチベーション向上のための成果指標など)
- ※コラム:クラウド時代のエンジニアとは?
4章 クラウド時代に生き残るために
- 黒船の脅威への対抗から活用(協調)へ
- 業界の構造変化(下請け構造の複雑化から業界フラット化)
- 資産を持つことの事業者リスクと投資判断(データセンター、サービス等)
- グローバル市場への挑戦
- クラウド時代に向けた人材育成
- 組織戦略(サービス開発、営業体制、サービス提供体制等)
- 経営者から見たクラウドビジネス
- クラウドコンピューティングとIT業界のこれから
以上
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