TwitterによるつぶやきPRは試行錯誤
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昨日に続き、日経産業新聞(2009.11.11)の「クラウドが拓く 第2部リアルタイムの衝撃(中)」を興味深く読ませていただきました。
先月、KDDIが新商品の発表会があり、その際にもTwitterの活用をしたのですが、「臨場感がない」「返事がない」「写真がない」等の批判が殺到したという内容が紹介されています。ハッシュタグの問題でもあったように、KDDIは事前準備もあまりしていたなかったのでは?という指摘も多く見受けられま
した。
一方、ソフトバンクの場合は、書き込み役を3名を含む6人のチームを編成し、原則返事をしないと事前に通知し、リハーサルをするなどの万全な体制をとったということが紹介されています。1万2000人を超えるフォローがあったものの問題はなかったようです。
Twitterは、気軽に利用できるものの、PR効果を出していくためには、万全の体制作りと入念な事前が成否を左右するといえるでしょう。
その他のPR事例を紹介してみましょう。
米国の航空会社の事例では、常時Twitterをチェックする従業員を配置し、顧客の対応に素早くチェックする体制をつくっています。
あるテレビ番組で商品のつぶやきが流れたところ、通常の2倍の販売効果があった。しかし、翌日以降は平常に戻った。TwitterのPR効果の持続性については、今後議論の必要があるでしょう。
Twitterは、手軽ながら波及効果は大きいものの、手抜きをして消費者の期待を裏切ってしまえば、逆効果になってしまうリスクもあるということを指摘しています。誰でも手軽にできる反面、独自性を出しつつ、手間隙をかけたユーザ志向のPR施策の模索がしばらく続くのではないかと感じています。
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