グーグル包囲網
先日、日経ビジネス(2009.10.19)の特集『グーグル包囲網』を大変興味深く読ませていただきました。本特集では、巨大化したグーグルと現実社会の摩擦が目立ち始め、各社がグーグル包囲網をしいている動きが目立ってきています。
第4章の「グーグル流に不満続出」ではグーグルを巡るIT企業の相関図がわかりやすくまとめられています。そのポイントを以下引用させていただきます。
アップルとの関係
アップルは、グーグルのソフトをiPhoneから一部削除
グーグルは、シュミットCEOがアップル取締役を退任
AT&Tとの関係
AT&Tは、グーグルの一部ソフトがネットワークの中立性に反すると批判
グーグルは、電話会社とは立場が違うと反論
米司法省
米司法省は、独占禁止法などで調査
News Corporation
News Corporationは、グーグルのサービスが新聞社の収益を奪っていると批判
グーグルは、収益増に貢献していると反論
amazon.com
amazon.comは、「キンドル」で攻勢
グーグルは、電子書籍端末と提携して対抗
Microsoft
Microsoftは、検索・クラウドに参入
グーグルは、OSを開発
Yahoo
グーグルは提携を断念
一部の図書館や権利団体、そしてamazon.comやYahoo等は「オープン・ブック・アライアンス」を結成し、グーグルのブックサーチ計画和解案に反対
以上引用終わり
各社がこれだけ、グーグル包囲網をしいているといことは、それだけ各社にとって脅威にうつっているのでしょう。創造的破壊を続けるグーグルは、次のターゲットをスマートグリッドなど大きな市場の成長が予想される環境分野としています。この先、環境分野をはじめとして、様々な包囲網がしかれることになるかもしれません。この先、グーグルは快進撃を続けるのか、グーグル包囲網により、グーグルは衰えていくのか、この先も目が離せません。