目指すは「世界を先導するデジタル情報活用国家」
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金融危機の中、日本はどのようなIT戦略を展開していくか大変興味があるところです。政府のIT戦略本部は、2009年2月6日(金) に「デジタル新時代に向けた新戦略の策定について ~ 全治3年の経済危機からの脱却~ (PDF)」を公表しています(12月から少しバージョンアップしています)。
新戦略策定の背景として、世界的な金融危機に伴う我が国経済の失速、クラウドコンピューティングといった革命的新技術の登場など、3年前のIT戦略策定時には想定していなかった状況が現出している点などをあげており、緊急性と将来性を兼ね備えた戦略の根本的な再編成が必要としています。
デジタルジャパン戦略策定基本方針をかかげ、「世界を先導するデジタル情報活用国家 」を目指すとしています。
基本方針には、
- 金融危機後の世界の社会経済の在り方について明確なビジョンを持つ
- 骨太の「ユーザ目線の政策の柱」を2~3本打ち立てる
- 明確な期限付きの数値目標を掲げる
- 当面の経済危機に有効な対策を提供する
の4つをあげ、
実現するツールとして、
- クラウドなど新潮流対応
- 高信頼ネット社会化先導
- 国際連携・標準化先導
- デジタル情報活用普及啓蒙・人材育成
をあげています。
デジタルをDとして、2つの柱(目標)をかかげています
- Dパワーであらゆる無駄を排除するデジタルエコ社会
- Dパワーですべての国民・地域社会・企業が元気になり、夢を実現できるデジタル成長社会
そして、この「デジタルジャパン」の3月末の基本方針の策定と緊急対策の提言の参考とするため、広く提案を募るパブリックコメントを実施しています。
興味深いところは、クラウドコンピューティングを革命的新技術の登場としており、今後、クラウドコンピューティングなどの新潮流に対応をしていくことの必要性を出しているところは注目です。
それから、オバマ新政権がグリーン・ニューディール政策を掲げているように、日本においてもエコとITについて真剣に取り組んでいく必要があるでしょう。個人的には、経済産業省が時折、使っている「グリーン・クラウドコンピューティング」という言葉がこれからの時代にフィットするような気がしていま
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