在宅勤務とNGN
8月30日の日経新聞の一面に、「在宅勤務 NTT東日本、全社員対象に」という記事がありました。NTT東日本では、来年度にもグループ社員5万人が、次世代ネットワークを活用し、在宅勤務をするようです。NTT東日本が実際に実施するようになれば、国内最大規模の在宅勤務制度になるとのことです。
次世代ネットワークとは、NGN(Next Generation Network)であり、回線認証等でセキュリティが強化され、高品質な安定した回線でアクセスできる機能等が特徴です3月31日に商用NGNのサービスが開始されましたが、提供エリアが限定されていましたが、9月には東京23区まで提供し、年内には、すべての県庁所在地で利用できるようになる予定です。
今回のNTT東日本の場合は、パソコンにデータを残さない「シンクライアント」が貸与されます。先ほど、少し説明したNGNの回線認証は、回線番号で認証されるため、自宅からしかアクセスすることができないため、なりすましなどが防止され、シンクライアントを利用すれば、セキュリティ面においては十分な環境でしょう。
総務省は、テレワークの労働人口を2010年までに今の1割から2割まで拡大するという計画をたて、各省庁と連携しながら、在宅勤務の利用を推進しています。テレワーク普及のための実証実験も行われています。
企業ネットワークはVPN等クローズドなネットワークで構築していましたが、NGNの普及により社員の自宅ともクローズドなネットワークが容易に構築できるようになります。NGNとシンクライアント等の普及によりIT技術の面においては、在宅勤務は大きく進化していくと言えるでしょう。
あとは、在宅勤務をサポートする制度や環境の充実が求められるところです。社員のワークバランスと働く意欲を考える意味で在宅勤務は今後益々重要になってくると考えています。私自身も群馬から東京まで毎日2時間近くかけて職場に通勤しています。私の部署でも在宅勤務が積極的に推奨されるようになれば、と願っているところです。