iPhoneよりもAndroidのほうが市場へのインパクトは大きいか?
iPhoneが7月11日に発売されたことにより、日本の携帯市場に大きな話題を呼んだことは皆さん既にご存知かと思います。しばらくは、iPhoneのブームが続くかと思いますが、次にiPhoneよりももっと大きな波が日本に押し寄せてくると考えています。それが、米グーグルの携帯電話用の開発プラットフォームの「Android」です。
日経コミュニケーション(2008.7.15)に「Androidから始まるモバイル・マッシュアップ革命」の特集が組まれていました。「Android」の開発責任者は、以下のコメントをされています。
携帯電話の世界に、インターネット並みの革新スペースを持ち込むこと。
「Android」により、携帯電話でもマッシュアップ・アプリケーションを開発できるようになり、クラウド・コンピューティングと連携することで、これまでには想像できないサービスが登場する可能性を秘めていることが述べられています。
そして、開発者の交流コミュニティの中では、カラオケのリモコン、自動販売機、体重計、IP電話機、電子楽器などの新しい「Android端末」開発のアイデアも出てきているようです。
いずれにしても、「Android」が共通プラットフォーム化すれば、携帯電話を含むモバイル端末に大きな変化が起きることが予想されます。iPhoneの日本上陸が、携帯事業者にとっては「守る側」でしたが、「Android」の登場は、日本の携帯メーカーが再度、世界市場に挑戦できる「攻める側」として絶好の機会であると考えられます。
iPhoneの登場で日本の携帯市場の議論がされていますが、もっともっと「Android」の活用についても議論しても良い時期に来ているのかもしれません。