未来予測は集合知で・・ テレビドラマ視聴率予測編
これまで、将来の展望や市場予測は、アナリストやコンサルタント等の専門化の分野であると思われていました。しかし、最近になって未来を読む力はコンシューマの集合知が力を発揮するケースが増えてきています。
前回、「未来予測は集合知で・・」でご紹介させていただきましたが、“集合知”の力は、未来予想においても“案外正しいらしい”ようで、海外では予測市場の運営にベンチャーキャピタルが資本参加する事例も相次ぎ“予測市場”がブレークする可能性があるとしています。
また、朝日新聞の2月25日の記事「ドラマの視聴率、ブログで予測 NTT研究所など」によると、NTTサイバーソリューション研究所等がブログに書かれた「面白い」「嫌い」等と言ったテレビドラマへの感想から次週視聴率の上下を高い確度で予測することに成功したということです。
以前、「放送とソーシャルネットワークの融合」等の中でソーシャルテレビについて少し触れさせていただきました。ソーシャルテレビとは、リモコン操作をセンシングして、テレビ番組の視聴情報を取得して、他ユーザと今どんなテレビを見ているか等のプレゼンス情報をパソコンや携帯電話でリアルタイムに共有することができる仕組みです。
このように、テレビドラマの視聴率は、ブログ等で感想を書くことや今見ているテレビの情報を共有することによって、多くの人たちと共有し、そのドラマへの評判はクチコミで連鎖し、その結果次回の視聴率に反映されていくことになります。
また、通信と放送の融合・連携と呼ばれるように、地上デジタル放送のIP送信等、インターネット上でテレビ番組を見ることのできる時代が今すぐそこまで来ています。
これらの事例を見ると、テレビの視聴率のあり方は大きく様変わりすることが予想され、その時点の視聴率だけでなく、視聴率予測においても意識をしていく時期がきているのかもしれません。