デジタルコンテンツと情報通信が産業や文化に与える力
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11月5日、財団法人情報通信学会が主催する「第24回国際コミュニケーションフォーラム」に参加してきました。今回のテーマは、「デジタルコンテンツと情報通信:政策と産業のシナジーの可能性」でした。
情報通信学会は主に情報通信インフラの部分が議論されることが多いのですが、今回はコンテンツを中心にフォーラムを開催するという初めての試みだったようです。
第1パネルディスカッションのテーマは、「デジタルコンテンツとクリエイティブエコノミー」で経済や産業的な視点で、第2は「コンテンツと社会的・文化的リアリティ」というテーマで社会的、文化的側面で議論がなされました。
第1パネルディスカッションは、ブログやSNSそしてYouTube等で消費者が生成するコンテンツが増加し、既存のコンテンツとあわせて著作権問題をクリアしながらどうコンテンツを再利用し活性化していくか、また、放送と通信の融合そして、人材育成のあり方等も活発な議論がなされました。
第2パネルディスカッションは、子どもたちの創造性を養う力や、国際文化交流や地域コンテンツのあり方、そしてデジタルカルチャーの普及そしてゲームから日本のコンテンツを発信するという点等が議論されました。
行き着くところは、やはりデジタルコンテンツを創り出すために目利きや創造性を高めるための人材育成をしていくことが重要であるという点だったと感じています。
日本は、少子高齢化が進み、製造業等の産業が海外に移転する時代となりこれ以上の日本の経済成長を求めることは難しい時代となりました。日本は知的創造国家になることが残された一つの道ではないかと感じているところです。
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