人はえらくなるほど、どんどん無能になるという法則の捉え方
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人はえらくなるほど、どんどん無能になっていくのでしょうか?
「ピーターの法則」によると、
- 階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおの無能レベルに達する。
- やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる。
- 仕事は、まだ無能レベルにたっしていない者によって行われている。
と、無能の秘密を述べています。
「ビジネス法則の落とし穴」の例を読むと、
「まずまず有能な人」が「有能でなければならない仕事」をすることになれば、「無能」になってしまうということです。もっと例をあげると、「上司のAさんは、課長時代は仕事が優秀で、若手社員からも尊敬されていたのに、部長になったとたん仕事をしなくなって、経営陣にゴマスリばかりするようになった。」
そのため、ビジネスにおいては自分の能力を低く見積もって、なるだけ昇進を遅らせる「創造的無能のすすめ」をピーターは指摘しています。
安倍首相が本日辞任を表明しました。安倍首相は幹事長や官房長官を歴任し、首相になる前は、次の首相に一番近い有能な政治家として世の中から高い評価を得ていました。しかし首相になったことで最後に「私がいることでマイナスになる」と、首相として無能であるという烙印を自らが押すことになってしまいました。もし、安倍首相が、首相に上り詰めず、幹事長や官房長官等の要職を長く務めていれば、有能な政治家として歴史に名を連ねていたかもしれません。
サラリーマン社会も考え方は同じで会社人間を続けると、会社の中で無能の烙印を押されたときに、苦しい思いをするのは自分です。常に一つか二つ上のステージを意識して行動し、Web2.0等のネットワークを最大限に活用し、法則に負けない自分づくりと環境づくりを心がけていくことが大切な時代なのかもしれません。
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