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ラリーとサーゲイの新しい遊び場? GoogleのSidewalk Labsがちょっと楽しみ

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Googleのラリー・ペイジCEOが自分のGoogle+で、新しい子会社Sidewalk Labsの立ち上げを発表しました。

サイドウォークというのは、歩道のことですね。まだトップページとプレスリリースだけのSidewalkのページには、ニューヨークっぽい歩道を行き交う人の足の写真があります。sidewalk.jpg記事にも書きましたが、この会社はニューヨークとか(たぶん東京とか)の、人口過密気味の都会の生活を快適にするためのサービスや製品を提供する、んだそうです。

ラッシュ時の地下鉄の混雑はやだなぁとか車の渋滞はこりごりだなぁとか、家賃とか食費が高くてかなわんなぁとか、みんながエアコンがんがん使うから歩道が灼熱になるんだよなぁとか、そういう都会の生活につきものの問題をなんとかしたい、と。

Googleの立ち上げ当初の目標は「人間を含むあらゆることを検索可能にする」だったんですが、思えば遠くに来たもんだ、です。でも、あらゆることを検索可能にする、というも、人間の生活を快適にするためだったので、方向は変わっていないんでしょう。

この手のすぐに結果の出ない事業は株主が嫌うので、ペイジさん、2013年にヘルスケア関連の新企業「Calico」を立ち上げたときとほとんど同じ言い訳(Googleの他の事業とすっごくかけ離れてるけど、そんなにお金使わないから~)をして、「だって僕もサーゲイも、これはとっても大事なことだと思うんだ」と共同創業者のサーゲイ・ブリンの名前も出しています。なんか、かわいい。 combi.jpgGoogleはもう古いとか、守りに入ったとか言われることもありますが、ペイジとサーゲイの創業者コンビがこういう言い訳をしながらムーンショットを目指しているうちは、まだ大丈夫なんじゃないかと思います。

一見、突拍子がなくても、毎回それなりに任せられる人材をみつけてきては任せているのは会長のシュミットたんの手腕なんでしょう。CalicoはAppleの会長、アート・レビンソン氏に、Sidewalk Labsは元ニューヨーク市副市長のダン・ドクトロフ氏にCEOをお願いしています。

ドクトロフさんは、ブルームバーグさんがニューヨーク市長だった時代に都市計画や再開発に手腕を振るい、任期が終わったところでブルームバーグさんから「うちの社長、やらんかね?」とスカウトされてブルームバーグの社長(後にCEO兼任)になり、7年間活躍した後「やっぱりわし、もいっかい会社経営したいからどいて」とブルームバーグさんに言われて昨年退任したという人です。

もしかしたら自動運転カーばっかりが走ってて交通渋滞も交通事故もなく、荷物はロボット犬が運んでくれて、衛星利用のインターネットがどこででも使えて、IoTで省電力ばっちりで、最先端医療で病気知らずな実験的な町がニューヨークのどこかに出現するのも遠くないかもしれません。わくわく。

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