ツイート分析の結果、世界がちょっとずつ不幸になってることに
TwitterのFirehose(消防ホース:すごい量の公開ツイートのリアルタイムデータのこと)は情報の宝庫ということで、これを使ったいろんな研究(とか商売)が行われているようです。9月にはコーネル大学が「世界全体の気分」を分析した結果を発表しました(Wiredより)。
バーモント大学も12月16日に似たような研究を発表しました。目的はほぼ同じで、世界全体の「幸せ度」をツイートで測ること(方法の説明は省略します。なるほどね、という方法です)。この結果がちょっと悲しいものになりました。下のグラフ(クリックすると拡大します)は3年分の分析結果なんですが、右肩下がりなんです。アンハッピーなキーワードを含むツイートがだんだん増えているということですね。
このグラフ、全体の流れだけでなく、突出した「とっても幸せな日」やその逆も分かるのが面白い。例えば今年の3月11日は(いつもはハッピーな曜日の)金曜日なのにすごく悲しいツイートが多かったし、クリスマスやバレンタインデーは毎年ぴょこんと上に飛び出てます。曜日別だと月曜日(と雨の日もだろうなぁそれは分からないけど)が一番憂鬱というのは、コーネル大学の調査でも出ていました。
研究チームのピーター・ドッズさん、この「幸せセンサー」は将来的にはいろんな使い方ができると言ってます。なんせ、(ほぼ)リアルタイムで集団の感情変化が見えるんですから、大統領選挙とかでもうまく使えそう。
ドッズさんが例として挙げたのは、引っ越し先を探すとき、候補地域の「幸せ度」チェックに使うという平和利用。私は位置情報付きではツイートしないので、どうかなと思いますが、1つの参考にはなるかも。
「ことだま」の力をわりと信じる私は、ひごろなるべくハッピーな言葉を使いたいと思ってます。たくさんの人がなんとなーく幸せっぽいツイートをしていると、幸せ度もほんとに上がったりするんじゃないかなと甘いことを考えたりしました。