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VistaのCMがものすごく不評なのはもくろみ通り?

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 先週金曜日に掲載された“MS、ゲイツ氏登場の新CMで「Mac君とパソコン君」に反撃”という記事で紹介されていたCM、YouTubeで見たのですがどこが面白いのか分からず、というか、何を言いたいのか分からず、自分の英語力にまたまた自信をなくしておりました。

 もちろんわたしの英語力にも問題があるのですが、どうやらネイティブの人たちにも「何が言いたいんだ?」と不評らしい。きれいにまとめてくれた記事がWSJにありました。

 WSJの記事によると、Computer Worldのブログは「広告史上最悪で無意味なCM」と書き、Sydney Morning Heraldの見だしには「奇怪。Microsoftの広告は的外れ」と散々。

 よく分からないなりにあらすじを説明してみます。ビル・ゲイツが「Shoe Circus」という(架空の)靴屋さんで買い物をしていると、チュロ(ミスドとかで売ってる細長くて甘いスナック)を食べながら通りがかったジェリー・サインフェルド(さぞかしギャラが高いであろう人気コメディアン)がゲイツを見つけて店に入ってくる。

 ゲイツは靴を選んでいて、店員に「ちょっときついんだけど」と言うと店員は「そのうち伸びますよ」と答える。で、サインフェルドは棚から別の靴をとってきてそれをぐにょぐにょまげてみせて、(多分)こっちの方がいいよと言い、結局ゲイツはサインフェルドお勧めの靴を買う。

 買うまでの会話で、サインフェルドが「服を着たままシャワー浴びたことある? そうすれば服もきれいになってそのまま仕事に行けるよ」と言ってる(と思う)。

 で、ゲイツはサインフェルドお勧めの靴を買うんですが、その時にこの店のポイントカード(「プラチナカードだよ」と得意そう)を見せる、そのカードのゲイツの写真がすごく若いころのものだってとこも謎(昔からのお得意さんってこと?)。

 お買い物を終えて、2人は仲良くチュロを食べながら街中を歩く。そこでサインフェルドがする質問も謎。「そのうちPCは仕事中に食べられるほど、ケーキみたいにしっとりもちもちになるかな? もしそうなら、Adjust your shorts!」な、なんで?

 で、この場面では2人は後ろ姿なんですが、ゲイツが言われた通りにするんですよぅ。

 このCMはこれから続いていくそうなんで、意味が分からなくていいんだと思います。これだけ見て「だめじゃん」とか言わないで、見守りましょう。

 なぜ靴なのか、なぜチュロなのか、お店の外から事の成り行きを眺めていたスペイン人の一家はなんなのか――。これからだんだん分かっていくんでしょう。

 ゲイツのお尻もぞもぞにびっくりした澤でした。

関連リンク
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