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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命の衝撃、ライン、カカオトーク、COMMを凌駕する米国発タンゴの伸び、スカイプ、フェースブックが揺らぐのか!!

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<序文>

 セミナーや講演会で「ミクシィやフェースブック全盛の時代はもう終わった」「次はライン?カカオトーク?COMM?」と話す傍ら・・・・「でもグローバル共和国の首都米国勢の動きは?」と思いながら、いまひとつ明確でなかった次世代のソーシャルメディアの姿が米国タンゴの台頭により一つの次世代ソーシャルサービスのモデル候補として明確になり始めました。

 

一人が七台のスマートデバイスを「時間や場所に関わらず・・・ながら」で使い分けるスマート革命の時代の進展の中で、一人一台のパソコンというプラットローム(エコシステム)の下で成長したスカイプやフェースブックが新しい波に脅かされています。

 

スマートデバイス発のラインやカカオトーク、COMMそして米国で急成長するタンゴは、基本無料通話から始まり、ビデオ通話やメッセージサービス、ソーシャルメディア、写真やスタンプ、アバター表現などのゲームに進んでいます。企業とのタイアップで稼ぐモデルも登場しています。

 

エコシステムの視点からいえばスカイプやフェースブックは、パソコン時代の古い仕組みというイメージがつき始めています。

 

 

さて無料ビデオチャット(無料のテレビ電話)から始まった米国発のタンゴは2年で約7千5百万人の参加者を得て注目の的です。

 

では米国発のタンゴは日本のラインなどと何が違い、何が共通なのでしょうか?

 

Tangologo_2

Tangosuprises

<出所:タンゴ>

Tango_iphone01

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Tangochart

<出所:テッククランチ>

tango

 

★★Mobile Video Chat App Tango Is Starting To Look Like A Social Network: Adds Photo Sharing, In-App Gaming

 

★★ Now 75 Million+ Users Strong, Tango Expands Its Content Business With Avatars And Real-Time Filters For Video Calls

 

 ★ tango blog

 

★★ Skype Rival Aided by Skype Owner Microsoft

 

★★ LINE」に仮想空間 アバターで交流する「LINE Play

 

<スカイプを脅かす誰でも無料電話を立ち上げられる時代>

 パソコン時代には無料電話といえばスカイプが注目の的でした。しかしスマート革命の時代になってエコシステムは様変わりし、誰でも無料電話が簡単に立ち上げられる時代が到来しています。たとえばTwilioです。

米国のタンゴや国内のラインなどはこの流れ(誰でも無料電話サービス)に乗って急成長しています。

そしてパソコン時代の古いサービスであるスカイプを脅かし始めています。

信じられないことにマイクロソフトはWindowsPhone7用の無料電話アプリに買収したスカイプより先にタンゴのアプリを搭載しました。またサムスンやHTCがアップルのフェースタイム対抗にタンゴを活用しています。タンゴは旨くアップルの対抗勢力に乗っかって伸びています。無論、iPhone用のアプリもあります。

Twilio (無料電話が誰でも作れる)

 

<タンゴのサービス内容はラインにそっくり>

 タンゴはスマートフォン用の無料のビデオチャットから開始し、スマート機器としてはタブレット、パソコン、あらゆるプラットフォームOSをカバーしました。またテキストメッセージやビデオメッセージを追加し、明らかにソーシャルメディアの様相を呈し始めています。またアバターやソーシャルゲームを追加し、ビデオ電話中に相手を驚かすタンゴサプライズと言うサービスまで立ち上げています。写真で自己表現を行う送付サービスも追加しており、広告主企業とタイアップ企画を開始しています。

 

スマートデバイスに求められるカジュアル表現と言う視点からは、ラインの中心であるスタンプ(絵文字表現)が欠落しているだけだと考えられます。その代わりにアバターや写真でカジュアルな自己表現が行われます。(まあ、米国にもバッジや顔文字はありますが、日本ほど漫画の国では無い点が文化の違いでしょうか。)

 

2010年秋にサービスを開始し、1年目で23百万人、2年目で75百万人へと急成長した点もラインとよく似ています。

 

ここまで書いたら丁度、「ラインもアバターサービス開始」と言うitmediaの記事がタイミング良く上がってきました。

 

<将来、フェースブックすら危ないのか>

 国内では既にパソコンソーシャルメディアのミクシィがラインの急成長、カカオトーク、COMMの登場の前に停滞をし、存在感が希薄化しています。フェースブックも同様です。

 

 タンゴが急成長すればソーシャルメディアの世界では、米国でもフェースブックが脅かされる可能性があります。なぜならばタンゴはスマートデバイス群に載る全く新しいエコシステム、プラットフォームだからです。パソコン+ブラウザー育ちのフェースブックの弱点と言うわけです。両者のプラットフォーム=エコシステムがまったく異なるからです。そしてフェースブックのサービスは既に月並みで少しずつ飽きられはじめいると言う指摘もあります。

 

 

 タンゴの伸びを見ればフェースブックが当時一円の売り上げも上げてなかった写真投稿のスマートデバイスアプリ、インスタグラムを10億ドルで買収した理由がよくわかります。写真だけでのカジュアルな自己表現は「何時でも何処でも・・・ながら」の新しい個人コンピューティングの形にフィットしています。この点ラインは、スタンプでのカジュアル自己表現です。

 

 クラウドサービスやスマート革命などのプラットフォームの変更は新しいエコシステムを登場させ、それまでの独占、寡占企業=大手企業を脅かすイノベーションが始まります。スカイプもマイクロソフトもグーグルもフェースブックもミクシィもその立場を新しいエコシステムの文化をまとった新興勢力に脅かされ始めています。

 

 いよいよスマート革命がその創造的破壊力を示し始めました。ちょっとタンゴは日本のサービスと比較しながら注目ですね。

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