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プロモーション施策から営業マンまで、B2Bマーケティングの進化を考える

最近よく新橋とかで「名刺下さい」と言われる件について

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最近、新橋駅のSL広場で待ち合わせのため立っていると、
「すみません。名刺交換していただけますか?」
4月に入社しただろう新入社員らしき人から声をかけられる事が多い。

この時期に割と多いことから、
おそらく新入社員の研修の一環でやらされているのだろうと想像しています。

昨日の日経新聞のコラムでも、ちょっとネガティブなニュアンスで
この事が書かれていました。


私も、
「こんなこと会社がさせて何の意味があるんだよ」とか
「無駄だし、言われる方は面倒だよな」とか
言いたいところではありますが・・・

実は弊社では・・・そんな風潮の最中、
本日「新人飛び込み大会」の出陣式が行われたのでございます。

この「新人飛び込み大会」は、弊社では恒例になっておりまして、
4月に導入研修を終了し各部への配属になる際のこの時期、
2日間かけて比較的全社的な行事として取り組んでおります。

極めて本気で。

(弊社新人が急に飛び込まれたお客様がいましたら、この場を借りてお詫びいたします)

ちなみにこちらは本日の出陣式の様子です。
去年の新卒2名が戦闘服を着て司会を務めています。

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ではどんな目的で行っているか。
私見も入っておりますが、一番の目的は
“法人営業において、マーケティングがどれ程重要かを体感してもらうため”
だと思っています。

以前、私が営業をやっていた頃は、
・自分でアンテナを張って自分でリストアップして電話して営業をする
・営業とは、自分の嗅覚やセンスや突破力で開拓していく

そんな教えや意識がありました。

ただ、色々と検証した結果、弊社のサービスや対象としているお客様を鑑みると、
営業独自でのリストアップや開拓は極めて効率が悪く、
基本的には“マーケティングセクションが獲得したリードに対するアプローチ”
現在の営業マンの仕事になっております。

もちろんその後は、営業マンの思いやスキルや提案力によって成果は変動していきますが、
探客行為に関しては、基本は営業の仕事ではなくなってきています。

賛否両論が生まれる時もありますが、弊社が考える手法はこれから先もきっとそうでしょう。


なので、5月からは新人営業マンにも“リードがロケート”されます。

その前に、

・営業が自分で見込み顧客を探す大変さ、効率の悪さ を体感する
・アポイントや事前のヒアリングや提案イメージが無い中での法人営業のダメさ を体感する
・マーケティングからロケートされるリードがどれほど大事か を理解する

ことを少しでも感じてもらえたらと思っています。

とはいえ、世の中の会社の全てはお客様になりうる訳ですし、
業務中の突然の訪問でご迷惑をおかけするだけではいけないですから、
短い時間の中で自社のサービスを伝え誠意を伝えること、
限られた時間とルールの中で多くの人に知ってもらうこと、
をルールにして、人事や先輩たちが中心となり推進しています。

このブログを読んだ方の中にも、いまいち理解が出来ない方もいると思いますし
弊社の中でも意見は様々ですが、
最近話題の「名刺下さい」に近い取り組みをしている身として、
ちょっとでもその背景を知っていただきたく書いてみました。


参考にならないかもしれませんが、「もっと詳しく知りたい」という方がいましたら
お声かけしてください。

*下記は、出陣式後に決められたエリアへと飛び込みに出かける新人達です。
 こんな会社です。。。

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