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なぜビジネスにも音楽が?- 永井千佳さんの取り組み その2

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昨日に続いて、オルタナティブブログで活躍されている永井千佳さんとの対談。

記事全文は、エンバカデロのブログにも掲載しました。

同じ音楽でも楽器によって頭の使い方が違う

- 永井さんと合唱の出会いは?

「私は、ピアノから入ったんですよ。専攻はずっとピアノでした。でも、一個に集中してみたい夢ってのがあるんです。ひとつのことに全部かけたいという気持ち。ピアノの場合、ひとつに集中するとどっかが破たんしてしまう。その見果てぬ夢を追って、声楽をはじめたんです。」

- 確かにピアノはひとりがオーケストラのようなものですからね。すると、ピアニストと声楽や管楽器などのソリストは、頭の使い方が違うんでしょうか。

「本当に違います。やってみて分かりました。」

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- ピアニストの人が大変だなと思うのは、自分で楽器を持っていくわけにはいかないこと。ホールのピアノのコンディションは、当日弾いてみないと分からない。リハーサルの僅かの時間で楽器の状態を把握して、合わせていかなければならないですよね。
「ええ、そのとおりです。鳴らない楽器が一番困ります。いつもより強めに弾く、アタックを強くするわけで、どうしても演奏が硬くなってしまいます。ショパンとかドビュッシーとか、繊細な音楽は本当に困ります。」

- では逆に、バルトークとかプロコフィエフなど、がんがん鳴らす曲のほうが、鳴らない楽器は楽だったりします?

「そうですね。あの、藤井さんのブログのタイトル『Allegro Barbaro』は、バルトークからもってきたんですか?」

社会人オーケストラは忙しい中ちゃんと本番にピークを持ってくる

今度は永井さんから質問を受けることに...

「ええ、クラシックを好きになるきっかけが、バルトークでした。たまたま家にあった4チャンネルのステレオ用のレコードが、ピエール・ブーレーズ指揮のオケコン*1でして。それにはまって、スコアまで買って勉強しました。」

*1 バルトーク/管弦楽のための協奏曲

- 藤井さんはどうしてヴァイオリンを?

「高校時代に少し音楽で遊んでいて、大学でもう少し勉強するようにと高校の音楽の先生に言われていたんです。たまたま入った大学に、その先生の芸大時代の先生の同級生がいて、入学早々訪ねたんです。そうしたら『オケに入りなさい』と。できる楽器がなかったので、自動的に『じゃヴァイオリンね』と。それで始めました。」

- え、ちょっと待ってください。それいくつのことですか?

「18ですかね。」

- 18歳で始めてラフマニノフ*2は弾けるようにならないでしょ。

*2 この夏に演奏するラフマニノフ/交響曲第2番のこと。ロマンチックな旋律が魅力。現在、キング・カズが出演するコーヒーのCMのBGMでも使われている。

「いえ、アマオケの特に弦楽器は、弾けないところがあれば、“かすんで”いればいいので、何とかなりますよ。」

- え、そうなんですか?でも、今社会人オケで、『あなたそこ“かすんで”ください』とはいいにくいですよね。

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「学生時代は一人弾きさせられて、『はい、かすんでなさい』と言われましたが、社会人ではないですね。それに、社会人だと、ちゃんとそれぞれ本番にピークを持ってくるように、それぞれが仕上げてきますね。そこは、みんなすごいです。社会人オケをやっていると、厳しいなかでスケジュール管理してものごとをやり遂げる力がついてきますよ。」

- 楽器は、絶対的な練習量がないと絶対に弾けるようになりませんからね。

声で損していることも

攻守逆転しながら、その後も音楽の話題で盛り上がり、対談は1時間を越えてしまいました。

永井さんは、「合唱チームビルディング」を通して、声が出ないのは、みんなが最適な声の出し方を忘れているから、思い出させてあげれば、みんな良い声は出るんだ、と気がついたそうです。

「声はとても大事。できる営業の方とかは、やはり声がすごくいいんです。そういう人は、自分で最適な声をチョイスして、スイッチを切り替えているんですね。」

中身があるのに、声で損して伝わらないというのはもったいない。相手に伝わる話し方は、内容だけでなく、声の出し方も重要だということですね。

「はい。ビジネスで必要な声って絶対あると思っています。」

音楽と声は切り離せない関係にあります。そしてビジネスと声にも深いかかわりがあります。永井さんは、音楽をビジネストレーニングに持ち込むことで、普段気付かないビジネスにおける声の重要性を気づかせてくれているのですね。

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