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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

Delphi/C++でiOS/Android向けアプリ開発ができるとはこういうことか!

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先週金曜日、東京ビッグサイトにて、第24回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプを実施した。今回は、C++Builderのファーストバージョンの頃、その開発チームにいたという現製品担当ディレクターのJohn Thomasと、世界各国に点在する開発チームを束ね、ローカライゼーションと最近ではドキュメントも担当している私の元部下の新井正広が来日(ないしは帰国)した。

2人ともよさげな写真がなかったのでまずオフィスで即席撮影。

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顔が準備できる前のほうが、いい表情していたりするものだ。

イベント前日には、Delphiコミュニティの皆さんと前夜祭。新井は元々Delphiコミュニティ出身なので、旧友との再会を喜び合ったかたちだ。

さて、デベロッパーキャンプでは、まず、C++の64-bitコンパイラについて紹介した。このコンパイラを搭載した64-bit Windows対応のC++Builderは、本日より公開されているが、重要なのはそのアーキテクチャだ。

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今回のコンパイラから実装されたアーキテクチャは、内部的に複数の言語インターフェイスとコード生成エンジンを持っていて、将来的にはARM向けのアウトプットも可能になる。つまり、同じDelphiやC++のコードから、現在のWindows / Macだけでなく、iOSやAndroid向けのバイナリも生成できるようになるということだ。

これについては、続くモバイル戦略の中で、新井が実際に動くアプリを作成して見せた。

Arai_demo01

従来、WindowsやMac用のウィンドウ(フォーム)を設計する場所には、モバイルデバイスの画面が表示される。ここにボタンやラベルなどの部品(コンポーネント)をマウス操作で配置するのは、従来のデスクトップアプリ向け開発と同じだ。

作成したアプリはシミュレータに転送しデバッグしたり、実機に転送して実行させることもできる。会場でも、iPadに転送したアプリを実行してみせた。

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すでに多くのコンポーネントが用意されており、画面にタブを配置してページ分けしてみたり、iPhoneなどでよく見るアイコンのボタンを配置して、タッチ入力に対応したりといったことが簡単にできる。

もう一つ重要なのは、ここで使われている部品が、WindowsやMacのデスクトップ向けと共通であることだ。同じアプリケーションインターフェイスで異なるルック&フィールのデバイスに対応できるというのは大きい。しかも、それらがすべてのデバイスの共通項だけを集めた「妥協されたサブセット」ではなく、デバイスの能力を最大限活かせるネイティブ実装だ。

製品として登場するのは来年前半だが、その場で簡単にUIを作成できるというのは、その昔、Windows登場時代にVBやDelphiで味わった感動そのものだ。むしろ、あれから20年近く経った現在、モバイル向けにそれがなかったことのほうが不思議なのかもしれない。

さて、ご存知のとおり、金曜日の夕方に大きな地震があった。そのときはちょうどQ&Aセッションを行っていて、全員に緊張が走った。ビッグサイトの会議棟は、4本柱の上に置かれたような構造で、耐震構造とはいえ、よく揺れるし不安な状態が続いた。

こちらは、自分が「うしろの三脚にご注意ください!」と呼びかけている最中に、すーっと席を立つJohnの決定的瞬間。

G6session

結果として事なきを得たが、Johnいわく、「日本の耐震構造の優秀さを知らなかった。ごめんなさい」。

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思い返せば、震災直後の2011年3月30日、まだ多くの不安を抱える中、イベントを実施した。そのとき、ユーザーの皆さんに多くの勇気をもらい、ユーザーの皆さん同士もお互い励まし合い、沈みがちな気持ちの中、元気をもらって帰っていったことが思い出された。

そうだ。われわれはまだあの延長線上にいることを忘れてはいけない。

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