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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

この発表のタイミングで鳩山さん辞めちゃって

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今朝テレビを見ていたら、とある発表案件で「このタイミングで鳩山さん辞めちゃって」という嘆きが紹介されていましたが、エンバカデロもこのタイミングで新製品を発表しました。鳩山さんの件ともメディアの扱いも、全然かぶらないので問題ないのですが、ここで書く話題をどちらにするか迷うところです。

新製品は、Delphi Prism 2011という.NET/Mono向けのクロスプラットフォーム開発ツール。これについては、社員のブログでも紹介しているので、とりあえずこの程度にしておきましょうか。

さて、鳩山総理ですが、昨日の辞任発表以降見えてきたのは、小沢幹事長ともども退陣とするために、2日にわたる調整が必要だったようで、最後にしっかり仕事をしたな、ということです。最後の演説も、いつものように「思い」ばかり先行しているという指摘はあるものの、辞める段になって、ようやく鳩山節が戻ったなという気がします。

ご本人も「辞めるから言える」という趣旨のことをおっしゃっていたようですが、続けながら自分のキャラクターを出していくというのは、やはり難しいのでしょうか。

総理大臣の仕事について、ここであれこれいえるものではありません。ただ、自分レベルの仕事に照らして考えてみると、いろいろ学べることがあるようです。

想定内と想定外のバランス
どのような仕事でも想定内のこととそうでないものがあります。特に多くのことをマネージしていくようになると、不確定要素が増えて、想定外のことが想定外のタイミングで発生します。しかし、これの対応ばかりに追われていると、本来の仕事がおろそかになりますし、自分で定めた方向性が薄まってきます。一方、かたくなに想定内のことだけを続けていても、柔軟性に欠き、現実から乖離してしまいます。

いかに想定外をうまくさばき、想定内にしていくかが重要で、そこには的確な分析力と実行力が必要とされるのだと思います。

言えることが狭まっていく状況って
「こうするしかない」「こう言うしかない」というような状況って、よくあると思います。最終的に選択肢が狭まって手詰まりになる状況です。その中で最善の選択をする、というのも重要ですが、そもそも「しかない」になるまでの経過をしっかり見据えるべきかなと思います。

我々は、何かを決定することで、いろいろな選択肢のいくつかを潰していきます。また、時間の経過とともに、自然と選択肢が消えていきます。逆に、能動的に動くことで選択肢を作ることもできるわけで、選択肢をコントロールできているかが、「しかない」状況に陥ることを防ぎます。

「こうするしかない」となった状況ではもう手遅れなので、いかに早く状況分析ができるか、自分の立ち位置を掌握できているかが大事なのだと思います。

初心を貫徹できない理由はいくつもありますが、貫徹しないという能動的な判断ではなく、受動的にできなくなってしまう事態に追い込まれてしまったという場合、ここに挙げたようなことが関係しているのではないかと思います。

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