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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

スシとニンジャ

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先日キックオフのために来日した新任のウィル君は、アメリカでは自慢のプリウスに乗り、サンフランシスコの多国籍な料理に果敢にチャレンジし、舌鼓を打っているなかなかグローバルなグルメです。しかし、今回、彼は初のアジア旅行(ていうか、入社早々グローバルキックオフツアーに同行して、いきなり世界一周してしまうなんて、なんてラッキー)で、日本に降り立ったのでした。

セールストレーニング担当というと、ついグローバルスタンダードというアメリカ流を押し付け、あんまり役に立たないで終わってしまうという過去の数々の思い出がアタマをよぎりましたが、彼には、多様な文化を理解するスタンスが備わっていて、最初の打ち合わせでも、日本ではどうすればよいか、といったことを深く議論できました。

Will

3日間ほど行動を共にして、彼の異文化理解の力の源は好奇心にあるのだな、と感じました。色々な小さな差異に興味を持ち、いろいろな会話から、彼の疑問の引き出しにあることがらのヒントを見つけ出しています。

例えば、こんな会話。

F「飛行機はほんとに窮屈だよね。あんなの座ってるから苦しいんで、日本のカプセルホテルみたいに、寝てりゃ楽だよ」
W「あ、カプセルホテル知ってるよ。そりゃいいアイデアだ。みんな、カプセルホテルってのはね…」

あるいは

M「お好み焼きはいつもシンジュクに食べに行くけど、あそこは新宿のどの辺だ?」
F「京プラの方だから西。東のほうがショッピングとかにはいいね」
W「カブキチョーってのはそっちのほうでしょ」
F「何で知ってるのさ」
W「トーキョーのスペシャルエリアだって本で読んだよ」
F「セクシャルにスペシャルなんだけどね」
W「そうそう。どういう店があるんだい?」

だんだん、怪しいほうに話が進み、Wikipediaで調べてきた情報から、

W「カグラザカにはゲイシャがいるのかい」

W「フグサシで年に何人ぐらい死んでいるのか」

とか。人なつっこい性格からか、鋭い質問からぶっとんだものまで、楽しく会話できました。

ウィル君のように目を輝かせてニッポンを見つめる外国人スタッフも珍しいですが、異文化に接して違った切り口で日常を見せてくれる彼らの存在は貴重な気がしました。

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