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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

体のゆがみ矯正で頭痛解消。しかし、演奏には副作用が!

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この業界、コンピュータに一日向かってのデスクワークが多いせいか、肩こり、腰痛、眼精疲労、頭痛で苦しむ人が多い。自分も、ここ数週間、新製品発表の追い込みで、集中作業に明け暮れていたため、かなり厳しい状態に至っていた。

休日出勤していた先週土曜日、キーボードを打っていると、涙がぽろぽろ出ててくるぐらい激しい眼精疲労と頭痛に襲われてきた。夕方までなんとか耐えていたものの、とうとう苦しくて電池切れになってきたら、いつもらったのか分からないチラシが目の前で手を差し伸べてくれた。

「リラクゼーションサロン - の専門店」

いいじゃないか。どうやらオフィスから歩いて1分のところらしいので、早速予約して行ってみた。

問診表に記入して、体のバランスをチェックしてからの施術。施術を受けながら話をしているうちに、「ヴァイオリンやってるんですか」みたいなことになり、そのときの体勢を示すなどしている過程で、この激しい頭痛の原因が判明した。

ヴァイオリン(それとヴィオラ)を演奏するときの姿勢は、他の楽器とは大きく異なり、人間工学に著しく反している。首と肩で楽器を支え、手を返した上にひじをぐっと手前に引く。ビール瓶をあごに挟みながら、左腕で腕相撲をして寄り切られる寸前に手首を返されたような体勢だ。

かくして、左肩が著しく前に出て、左右のバランスを完全に失い、結果的に左肩の筋肉が常に緊張するような状態になり、特に左目につながる神経や血管を圧迫しているのだそうだ。

1時間弱の施術で、体のバランスをもどすようにひっぱられ、凝り固まった筋肉をほぐしてもらった。たしかに、スッキリ。その後仕事に戻り、というのがあまりよろしくないのだが、とにかく、それまでの苦しい頭痛や、涙目は解消された。

しかし、翌日の練習で思わぬ副作用に悩まされることになった。

そう、演奏会も近く、いよいよ練習も佳境に入ってきたのだが、どうも楽器を構えると違和感がある。つまり、長年にわたって作られた不自然な体勢が、若干矯正されてしまったがために、楽器がしっくりこないのだ。そんな大げさなと思うかもしれないが、違和感は違和感だ。音楽に集中できない要素はひとつでも排除したい。ちょうど、野球選手が、微妙に体がひらいてしまってスランプに陥るのに似ている。

体が開きぎみになると、弦と弓の角度が甘くなり、結果的に音に芯がなくなる。かすった音が本来ほしい音でないと、よりちからが入り、響きが失われる。

かくして、せっかくの施術の効果を維持するというよりも、再び不自然な体勢を自然にできるようないびつな体をつくるべく、集中トレーニング、いや練習をすることにした。要は、演奏会と仕事のピークを同時にしてはいけないということなのだが、どちらも自分の都合では決められないので、こればかりは社会人オーケストラの致し方ないところである。

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