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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

David I アジアツアー「プログラミング言語はみんな子供みたいなもの」

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エンバカデロのチーフエヴァンジェリストを務めるデビッド・インターシモーネ(通称 David I)が、アジアツアーの一環として昨日、一昨日と日本に滞在しました。短期間の滞在中、メディア向けの活動や、Delphi/C++Builderの次期バージョン(コードネーム:Weaver)のフィールドテストのためのユーザーミーティングなどをこなしました。

メディア向けの活動としては、今回、飯田橋に引っ越したときに見つけたカフェを借りて、カジュアルなミーティングを企画しました。Hive Cafeというこのお店は、おいしいパンがお薦めだそうで、コーヒーやパンを用意してのミーティングとなりました。

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特定の新製品の発表というピンポイントの機会だけでなく、恒常的に会社のアップデートをメディアの皆さんに提供していくことはPR活動として重要なのですが、なかなか集まっていただきにくいという難点もあります。しかし、こうしたカジュアルな場を設定し、現在そして将来を語れるスポークスパーソンをアレンジすることで、交流を深めていくことができるのだと思います。

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将来の話としては、話題のクラウドコンピューティングやタッチコンピューティングなどにも及びました。コンパイラテクノロジーやベーシックなコンポーネントフレームワークを提供している我々としていは、例えば、タッチコンピューティングは、コンポーネントフレームワークレイヤーでどのように抽象化して、容易にプログラマーがコントロールできるのかという話になります。新しいテクノロジーを利用したサービスを活用する側というより、それらのテクノロジーを利用したサービスを構築していく側に立った技術論なわけです。

もっともこれらの将来の話は、まだラボでの検討事項ですので、すぐ近くのバージョンで登場するということではありません。逆に今の時点では、皆さんからいろいろな要望、ご意見をいただいて議論を深める段階なのだと思います。

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また、新しい技術トレンドを、既存のプログラミング言語に全部盛り込んでいってほしいという要望も多く聞きます。ただ、それぞれの言語には、特性があり、その言語ならではのよさ、独自性があります。Davidいわく、「言語の進化は、その言語の特性とうまく融合して初めて成功する。それは、言語機能だけでなくフレームワークなどともかかわってくる。私にとって、プログラミング言語はみんな子供みたいなもので、それぞれ個性があってそれを伸ばしていくのがいい育て方だと思う。全員に同じ能力を強制したらうまく育たないでしょう」

Davidは、このあと上海に飛び立ち、日替わりで南京、北京とまわり、帰路につきます。

以下は今回のメディアミーティングに関連した記事です。

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