イベント屋さんとしても学ぶことの多いRuby会議
今日もRuby会議に来ています。ブースに立ったり、写真を撮ったり、原稿を書いたり、あわただしく動いていたらもう夕方ですね。どうもつくばは、120キロ超で飛ばすつくばエクスプレスのせいか、時間が経つのが速いようです。
イベントの内容は、以下に掲載しておりますので、ここでは、これを紹介するだけにして、マーケティングの目線から、Ruby会議を見てみましょう。
Ruby会議は、日本Ruby会議2008実行委員会、Rubyアソシエーション、日本Rubyの会が主催しており、実質専門業者が入らずに開催しているイベントです。マーケティングの立場から見ると、非常にうまく組織されているように見え、この種のイベントとしては格段によいイベントだと思います。
実際参加していて、こりゃいいわ、と思うことがいっぱいです。ベンダーのイベントでそのまま「いただき!」というアイデアにはならないかもしれないけれど、いろいろ勉強させてもらいました。「手探りで運営してまして~」なんて、とても思えません!
唯一のノベルティ
ふっふっふ、ノベルティ戦士よ、これこそ唯一の超レアノベルティ、RubyKaigi'08 マグカップ - 「Chunky bacon + 3rdRail」バージョンじゃ!
レアなのは当たり前、自分でスタンプぺたぺたやって作るのです。トートバッグもこのノリで作ります。
ゆるふわな会場
多目的ホールは、展示会場兼休憩飲食場兼PCラボ兼書籍即売場兼セミナー会場です。普通こういう会場は、それぞれががんばっちゃって結果的にいると疲れちゃう場所になってしまうんですが、みんなそれなりに参加できるようなうまいレイアウトになっています。
セミナーに集中している人は前の方で見入っていますが、うしろでPCをさわっている人も耳とアタマ半分は参加してます。面白いことを言えばみんな反応するし、ゆる~く一体感があります。
ゆるい翻訳
海外からの参加者もありながら、通訳サービスは常にゆるく提供されています。通訳は非常にお金のかかるアタマの痛いところなので、コストをセーブしつつも、それなりにちゃんとフォローしている姿勢がいい感じです。
同通レシーバーのレンタルなんかもコスト増につながるんですが、Ruby会議では、この辺はさくっと割り切っています。翻訳はいずれもチャットの延長で画面に映し出されるぐらい。みんな英語を聞いて理解しようとして、ポイントだけ画面見て、で十分成立しています。日本語訳をその場で、それなりに打ち込んでスクリーンに映すというのは、高品質の訳を提供しなきゃって考えている限り思いつきませんね。
カンファレンスって何だっけの基本
カンファレンスはやっぱり双方向。その場にいることの重要性(もちろんネットで参加でもいいんだけど)を忘れちゃいけませんね。ただ、口でいうのは簡単だけど、参加者全員にその意識を持ってもらうのは大変。そういうしかけを随所に見て取れました。
ゴルフコンペ、サイン会、メッセージボードなどなど。双方向にするためには、こうしたしかけと、同じ高さにみんながいることも大事です。
やっぱり好きなことが一番
などなどと挙げてきましたが、実際のところ、好きなことで集まっていることが一番重要なのかもしれません。何が一番大切なんだろうと、イベントを円滑に運営することを目的化しないで、本質的なものを追い続ける純粋さが大切なんだと思います。
コミュニティ主催のイベントとベンダー主催のイベントでは、立ち位置も違って一概に比較できないですけど、何か非常によいリファレンスを見させていただいたような気がしています。
Thank U Ruby!