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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

ユーザーアンケートの国際化、ただしスクラッチ

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昨年(厳密にいうと一昨年末)に続き、Delphiユーザーアンケートを開始しました。この調査は、Delphiユーザーの皆さんに、製品の使用状況、将来機能の希望などを聞くもので、回答に20分ぐらいかかる大掛かりなものです。

世界各国のユーザーの皆さんの意見を集約するというのは、なかなか難しい作業で、過去にいろいろトライしながらも、うまくいかなかったり、部分的にワークしたりといろいろ経験してきました。現在の方法は、まず、英語のサーベイを作成して、それを各国のエンジニアやマーケティングスタッフ、あるいはコミュニティの人たちが自分たちの言語に翻訳します。翻訳といっても、とてもベタで、英語のHTMLフォームをせっせと翻訳するんです。フォームの選択肢のIDはそのまま保持しますから、それこそ何語で書かれていても、共通のデータベースに蓄積されていくわけです。

設問には、国や地域(南極大陸があるのはギャグ?)を選ぶ箇所もありますから、これらでフィルタリングして地域特性などを分析することもできます。日本語固有の問題などもあぶりだせるわけです。

ところで、こうしたユーザーアンケートによって製品の方向性を決めていたのでは、革新的な機能は出てこない、という意見もあります。しかし、設問内容を注意深く見ると、状況の把握と、現状計画推進の強化の2点に大きく分かれていることが分かります。つまり、状況の把握からは答えは出ないけれど、革新を考えるためのヒントを得る、一方、現状計画推進の強化は、決めた方針の検証という位置づけです。つまり、まだ確定していない将来計画のヒントも含まれているということですね。

おまけ
各国語版を軽くチェックしてみましたが、国の選択肢を全部翻訳していたのは日本だけでした。これはギャグなんだから、ちゃんと翻訳しないと、と思っていたのは私だけ?

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