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Rubyの現在と未来、完全満席のパネルディスカッション

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昨日、完全満席の熱気の中、デブサミのパネル「David Intersimoneと日本のRubyのコミュニティが、オープンソースの現在と未来について語る会」というやたら長いタイトルのセッションが実施されました。

壇上にRubyコミュニティから5名、そしてDavid I。

パネルディスカッションというのは、筋書きがないもので、無理無理結論に持っていかないほうがよいことも多く、まとまった議論が出来たか、なんて論評してはいけないのかもしれません。このセッションもパネルのセオリーどおり、明確な結論や方向性を打ち出すことなく、それでもRubyの現在と未来について、面白くあぶりだして見せたのではないかと思います。

Rubyはコミュニティで永く育てられてきましたが、今ビジネス面、エンタープライズ分野で注目されてきています。「Ruby大好き」から、「割り切ってRubyを使う人」を多く迎え入れていく時期にきています。「これから1、2年でRuby / Ruby on Railsの状況は大きく変わっていくでしょう。数年後には、企業でRubyを使うことに疑問を抱いたりすることがなくなっていると思います」というのはDavid Iの言葉。

舞台裏で登壇を待つDavidたち。後ろは厨房なんですね。

Rubyを育ててきた人と、それを広く利用する人が現れてくることが普及することだとしても、Rubyについては、日本発の技術として育てる部分が深く日本のコミュニティに根ざしています。われわれツールベンダーとしては、広く利用してもらうため、3rdRailという海外発のツール技術を、うまく日本発とカップリングできるようにしていきたいと考えています。

「Rubyを使うことで成功しているんだから、使わない手はない」これも力強い言葉でした。

 

このセッション、「CodeGear Presents」でして、提供側としては、窮屈な中で聴いていただいたり、立ち見していただいた方には申し訳なく思っていましたけど、サンドウィッチは皆さんに行き渡ったようでよかったです。

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