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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

マーケティング筆記試験 - 結果編

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「このボールペンを紹介する文章を100字以内で書いてください」という筆記試験。さて、その正解ですが、実をいうと「ありません」。

この試験、紹介文を書く一連の行動から、そのひとの特性を見ようというものです。もちろん、書かれた紹介文も参考にしますけど。

1) 時間配分
試験では、あえて制限時間を設けませんでした。「制限時間は何分ですか?」と聞くタイプは、与えられた時間内に相応の結果を出そうとするのかもしれません。逆に、制限時間がないからといって、ずるずると試行錯誤を繰り返しているタイプは、期限内に満点でなくても結果を出さなくてはならないマーケティングの仕事では、苦労するかもしれません。

2) 解答用紙への書き方
いきなり解答用紙にすらすらと名文を書ける人はいないと思いますが、考えてから書くか、書きながら考えるか、書いてから考えるかで思考パターンを見て取れます。どれがいいというわけではありませんが、とにかくたくさん文章をひねり出さなくてはならないプロダクトマーケの人などは、6割考えて書き始められるようなタイプが仕事も速く重宝がられます。目の前にボールペンがあるのに、持参したシャーペンを取り出して、消しゴムで消し消し試行錯誤するタイプは、頭で文章を組み立てる訓練をしたほうがいいかもしれません。

3) ボールペンを見るか、特長文だけを見るか
実は、現物のボールペンなんか見なくても、100字ぐらいなら、与えられた特長文だけで、それらしい紹介文を捻出できます。でも何かありきたりのものじゃなくて、ひとつ光るものを、と考えるなら、恐らくボールペンを手にとって現物からインスピレーションを得ようとします。単なる翻訳マーケにならないために、これは重要ですね。

4) 100字制限の守り方
100字制限といいながら、解答用紙には、100字ではなく中途半端なところに区切りがあります。100字以内になんとか収めなきゃ、という脅迫観念に駆られて文章が完成しないか、ほぼ100字でそれなりに文章を書くか、人それぞれです。100字ぐらいじゃ文章として成立しないような冗長な文章ではちょっと困りますが、そこそこ文章が書ければ、100字以内に収めるっていうのは、ちょっとしたテクニックなので、訓練すればできるようになります。

さて、こんな試験だけで、その人の能力が判断できるのかと思うかもしれませんが、一連の観察を通して、必要とする人材、つまり、即戦力なのか、成長が期待できる材なのかを見ることができますし、最終的に一番重要になってくる性格的な部分も垣間見えます。実際、テクニックはいくらでも鍛えることができますが、性格を変えることは難しいですしね。もちろん、こういう性格だからマーケティングに向いていると断定するつもりはありません。しかし、仕事を円滑に進められるかは、スタッフの性格の組み合わせみたいなところもあるので、先に知っておくことは重要です。

とはいうものの、マーケティングの仕事は、時系列とそのつながりが非常に大事です。そのため、ひとつの仕事に没頭してしまうタイプは、特定分野にめざましい結果を出せても、全体として流れていかない、つながる成果が出ない、という事態に陥りがちです。もちろんそういう天才肌の人といっしょに仕事をすることは、大変有意義ですが、それを取り仕切ってマーケティングプログラムに仕立てていく人は、満点取らなくてもいいから、失敗しながらも先へ進む、推進力が大事です。

おまけ:
思いがけず、何名ものオルタナティブブロガーの方にチャレンジいただきました。ありがとうございます。業務と並行して日々多くの執筆をこなしている皆さんは、すでにその素養を十分満たしているといえますね(もちろん、紹介文の中身も独自の視点で光ってます!)。

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