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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

日米冷房事情

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今日の東京地方は、30度を切る涼しさで、昨日の電力消費ピークを上回ることなく無事乗り切った格好になった。もちろんまだしばらく安心はできず、暑さと戦いながらも節電に努める毎日が続きそうだ。

市ヶ谷は、JRと地下鉄が交差している場所なので、そのどちらも利用する機会があるが、やはりJRの冷房温度のほうが低く感じる。特に、満員の山手線からちょっと空き気味の中央線各駅停車(いわゆる総武線)に乗り換えると、ひんやり感の度が過ぎていると感じる。JRの最近の車両は、乗車人数に応じて自動的に、車両ごとのエアコン温度の設定を家庭用エアコンよりも細かく微調整できるらしいのだが、新宿までの混雑とその先でずいぶん違うのだろう。急に空いた車両の温度調整までは瞬時にできないようだ。

効き過ぎといえばオフィスのエアコンが最たるものだが、ゆるめのエアコンのほうが健康的なのはいうまでもない。しかし、日本の効き過ぎとアメリカのそれは比較にならず、彼らは日本の効き過ぎエアコン環境でも、「暑い」などとこぼしている。夏場のアメリカ出張時に、めったにアメリカ出張しない同僚に「向こうは暑いの?」と聞かれると、「暑いけど、すこぶる寒い」と答えている。外は焼けるような暑さでも、オフィス内はセーター着てても震えるような寒さなのだ。一日、じっとすわって会議に参加していたりすると、凍えてしまうのではないかと思うぐらいだ。それを回避するには、熱いコーヒーを飲む、甘いものを食べるを繰り返す。そうして、ああいう体型が出来上がるというのが、仮説だ。

地球温暖化は、眉唾かもしれないといった説も登場する今日この頃だが、あそこまで大量消費を強要する環境の方々には、不都合な真実を流布した方がいいと感じている。

エアコン温度設定戦争はどこのオフィスにもある光景だ。快適さを取るか、健康を取るかに加え、環境問題に、電力問題も加わって、効き過ぎ派は劣勢だ。

ちなみに、日本オフィスには、現在、この「超効き過ぎ」に慣れた米国在住の日本人エンジニアが一時帰国して仕事をしているが、このようなエアコン事情の違いから、日本の効き過ぎでも物足りないという文化摩擦が起こっている。

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