様変わりする初台交差点、首都高中央環状新宿線
山手通りと甲州街道が交差する初台交差点が、様変わりしつつあります。元々、このエリアは首都高速新宿線が立体交差で延びており、日当たりもあまりよくなく、排ガスの多いところでしたが、さらに、現在建設中の首都高速中央環状線の西新宿ジャンクションが南北に広がり、立体交差の隙間から、高層ビルが伸びる街へと変化しています。
このジャンクションの、渋谷方面がもうすぐつながってしまうので、残された青空を写真に収めておこうと、週末に出かけてみました。こちらは山手通り渋谷方面から。ちょうど向かいには、かつてアスキーが入っていたビルがあります。
首都高速中央環状線は、湾岸の葛西から荒川を北上し、江北ジャンクションから分岐して板橋ジャンクションまでつながっています。数年前に開通した板橋~江北間は、東京北西部から東北、常磐道へ抜けるときに便利です。現在工事中の区間は、首都高池袋線高松ランプから、山手通りが国道246号に交差するまで。この区間は、完全地下化で、特に、中井~清水橋間は、地下鉄大江戸線の上を走ります。この区間のトンネル工事の様子は、こちらで公開されています。
さて、西新宿ジャンクションは、首都高新宿線から分岐し、地下を走る中央環状線に合流します(図参照)。そもそも、初台は高台で、そこから北に行った清水橋は、地名からも分かるように、かつて神田川支流が流れていて、現在は暗渠となっている低地。その標高差は、20メートルあまりあります。合流道は、これに加えて、高架から地下へと急降下するのです。現在、清水橋方面の工事は、下の写真のとおりまだこれから、という状態ですが、数百メートル先の交差点では、完全に地下にもぐっていなければならないことを想像すると、ジェットコースターのような急降下を体験できそうです。
ちなみに、この区間(西新宿まで)の開通は来年とのこと。ただし、その時点で板橋ジャンクションは、浜崎橋や小菅同様、X合流地点となり、直進、右から左、左から右、の車が入り乱れた一大渋滞地点となってしまうと予想されます。