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アマオケ業界用語の普及に貢献する(?)のだめカンタービレ

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月9でドラマ化され、ますます盛り上がっている「のだめカンタービレ」。オケ業界(そんな業界はないか?)としては、その普及に貢献してくれて、大いにうれしいところです。

さて、ドラマ中でもあちこちにちりばめられている業界用語。まあ、ドラマなので、あんまり説明が必要だったり、めいっぱい特殊だったりするものは割愛せざるを得ないんでしょうけど、恐らく初耳の人には、おもしろく映るに違いありません。以前、「通じない言葉(IBM用語とNTT用語)」でも盛り上がりましたが、アマオケ業界にも通じない言葉があります。え、アマオケ?もちろん、「尼桶」ではなく「アマチュアオーケストラ」です。

アマオケ用語は、全般的に「アマオケ」が代表するように、外国語の単語を1~2音節ぐらいで省略する傾向にあります。語感的には、「アキバ」とか「ガクショク」と同じです。例えば、ベートーヴェンの交響曲第7番はベトシチ(ベーシチという言い方もあるようです。どうやら方言もあるようなんですが、地域というより出身大学の学閥に関係するのではないかと推測)、ブラームスの交響曲第2番はブラニ。最初の2音節だと語呂が悪いと、途中を持ってきますね。例えば、ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、タコゴ。

ドイツ語やイタリア語を使うのも特徴。「G線上のアリア」で有名なG線は、ゲーセンです。スルゲーともいいますが、これもドイツ語の Sul G です。全体合奏のことはトゥッティ(伊)といいますが、最後の練習はゲネプロ(独)といったり。でも、弱音器のことはミュート(英)っていいますね。

「アキバ」的な語感のものだと、ほかには、パートチーフをパトチ、パートリーダーといういいかたをする団体だと、パトリなんていったり。オーケストラの楽譜は、オケフ。まあ、普通にスコアっていうほうが一般的かもしれません。ちなみにドラマでは、「スコア」といったあと、「指揮者用の楽譜」と言い直す配慮が見えました。

のだめカンタービレ マングース

ところで、アマオケ業界には、IT業界に属する人も多く、そういう連中が練習で集まると、「ここはデフォルトでアルコだから、+印のところだけピッチーカート、そのあとはスルポンね」なんて会話が繰り広げられます。

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