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日米同時発表、すったもんだ

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今回、Turbo製品の発表を米国9月5日、日本6日。まあ時差を考慮すれば日米同時といっていいタイミングで発表しました。現在、発表以降のいろいろな展開を進めているのですが、進行中のことを書くわけにもいかず、とりあえず、完了した事項の舞台裏のご報告から。

最近はますます日米の時差は短くなり、米国の発表はまたたく間に日本語のニュースになって流れます。ニュースが出るというのは、われわれにとって大変よい機会なのですが、その際に日本側の情報伝達体制ができていないと、折角の宣伝機会を逸することになります。

今回、日米同時になったのは、偶然と必然が重なった結果です。元々デベロッパーキャンプの実施日は、9月7日に決めていました。会場予約もしており、集客も始めていましたから、この予定はずらせません。米国では、8月初頭に「Turboブランド復活」という発表をしていましたから、日本側でTurboについての情報を出しても先出しにはなりません。ボーランドもナスダックに上場していますから、この辺の発表に関するお約束は結構厳密なので、8月の発表のような保険がないと、事前にTurboのはなしをします、とは言えません。

その後、スケジュール調整をする中で、米国の発表日時が明確になりました。そのとき、イベントの前々日に米国発表なら、日本もシンクロしよう、と決めたわけです。

ただこの時点では、日本語版同時ダウロード開始は未確定でした。そのため、発表3週間ぐらい前にJohn Kasterに渡しておいた、Turboの日本語情報サイト turboexplorer.com/jp の元原稿にも、「英語版 - ダウンロード開始」としておいたほどです。turboexplorer.comの各国語版サイトは現在構築中で、日本語だけ先行公開したので、正直ちょっと綱渡りでした。このファイルは、最悪時間切れで暫定版のまま公開になってもいいように、保険として用意したものです。

箱で出荷する製品だったり、注文受付開始だけなら、製造から出荷までの期間調整で若干バッファがあるため、発表日にはそれほど神経質にならないのですが、ダウンロードは、まさにそのときになければならないので、ちょっと異質です。無料ダウンロードで最初にアクセスが集中するでしょうから、サイトに行ってみたら「日本語版は都合により...」というわけにはいきません。しかも、作業は時差のある米国でやるわけですから。

実際には、なんとか滑り込みセーフという状況でした。製品そのものは「行ける」という情報をもらったので、あとは入り口。必要なコンテンツの修正は日本側で、サイトの更新やシステム上の修正はUSでという体制でなんとかこぎつけました。でも、双方うまく時間がかみ合わず、特定URLから入ると一部リンク切れを起こすという問題があって、長時間修正できなかったなんてこともありました。この問題に遭遇した方、申し訳ありませんでした。

そのほか懸念していたいくつかの事項は、問題なくクリアできました。同時発表は、日本語リリースを日本語版用に書き下ろすにしても、ベースは同時の英語版リリースです。これが、なかなか出てこなかったり、最後にどんでん返しがあると、前日寝れなくなっちゃうわけですが、そつなくクリア。カタログ関係も、細かいスペック部分ですったもんだしましたが、日本側のエンジニアのがんばりでクリア。発表用プレゼンだけが、最後まで決まらなかったのですが、ボスと話しをしている間に、なぜかストーリーがつながってできちゃいましたね。

さて、花火が打ちあがって一週間、ポジティブな意見もネガティブな意見も含め、話題になったこのタイミングを活かして、次の仕込みに入るわけです。

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