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ジェット団とシャーク団

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どちらがプエルトリコ?といつも迷う、「ウエストサイドストーリー」です。ウエストサイドは、レナード・バーンスタインのミュージカルの傑作で、多分、みんな知ってるミュージカル(これまた傑作のジョージ・チャキリスの映画もありますし)だと思います。ブロードウェイミュージカルのウエストサイド、これを先週末、東京講演千秋楽直前だったのですが、見てきました。

ジェット団とシャーク団。ポーランド系移民とプエルトリコ系移民のストリートギャングの争いの中、対立するグループ間の男女が恋に落ち... という話ですが、まさしく現代版ロミオとジュリエットです。レオナルド・デュカプリオ主演の現代版ロメジュリもありましたが、それと比較するのは野暮。

さて、今回の公演は、ずいぶん前に見た来日公演のときと比べると、キャストが若いように感じました。クライマックスに向かって盛り上げていく歌い方とか、踊りのキレとかが、すこし物足りないな、と感じたのですが、ストーリー的には、「若さゆえの過ち」なので、若いキャストは、青二才のストリートギャング風でそれなりにしっくりきていました。

なにしろ、ひとめぼれした相手(マリア)に「けんかをやめさせて」といわれて、止めに入ったトニー君。かえって相手を挑発しちゃって、素手の決闘だったのが、ナイフでの闘いになり、挙句の果てに、うっかり刺しちゃった相手に逆上して、自分も刺しちゃうんですから。ベテランの役者がやると、この青臭い行動にリアリティがなくなっちゃいますね。

そういった意味で、今回の演出は、リアリティにこだわっていたように思います。殺人を犯してしまったトニーが逃亡前にマリアの部屋にいて、アニタがやってくると、あわててズボンをはいたり、ラストシーン直前、アニタがジェット団の連中に囲まれるところも、なんとなく、ではない表現になっていました。

名作といわれるこのミュージカル、演奏会用のオーケストラ組曲もあります。幸運にも2度も演奏する機会があったのですが、ひとつ苦手とするものがあります。それは指をならすこと。

オープニングで、ヴァイオリン奏者も指をならすように指示があります。でも、どうしてもうまくできないんですよね。ヴァイオリンが楽器を構えているので、すばやく体勢を作れない、というような言い訳で、適当にごまかしていたんですけど、チェロは安定した体勢で「パチン」とならせるはず。いい感じて指をはじいているチェロのトップ奏者に、「音出ないんだけど、どうやるの?」と聞いたら、「実はオレもやってるフリしてるんだ」

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