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演奏会前の最後の追い込み「個人練」

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あわただしい日々が続いていますが、今週末いよいよサマーコンサート本番です。社会人オーケストラは、本番に向けての仕上がり曲線はすさまじく、ここ数回の練習で、かなり音楽的な骨が見えてくるようになっています。そのため、というわけではないですが、演奏していていくつかうれしい発見があります。

今回、前プロ(休憩前、つまりメインの前にやる曲目)では、プロコフィエフの「シンデレラ」をやります。シンデレラはバレエ音楽なので、全部やると大層な時間になってしまいますが、筋書きがつながるよう抜粋して、数10分で終わるようにコンパクトにまとめています。

プロコフィエフといえばソ連を代表する作曲家で、一般的には「ピーターと狼」なんかが知られていますが、最近では、ソフトバンクのAQUOS携帯のCMで、「ロメオとジュリエット」が流れてますね。

今回のシンデレラという曲目は、過去に演奏したもの(例えば、「ロメオとジュリエット」とか)に比べると、各曲が断片的な感があり、なかなか気持ちを入れていくことが難しいところがあります。のど自慢で、気持ちよく歌い始めたら、すぐに鐘を鳴らされちゃう感じ。

しかし、ここに来てそれなりに仕上がってくると、これまで見えていなかった流れとか、美しさが見えてきました。ヴィオラがごにょごにょやって、ヴァイオリンがさえないメロディ奏でていたところが、すっかり透明な甘美な音楽にかわってきました。「うん、ヴィオラさん、君のおかげだ」なんて感謝する気持ちになる余裕も。

さて、この時期、最後の追い込みをかけている裏には、突貫の個人練習があります。とはいえ、どの楽器も家でばりばり練習できるわけでもなく、皆さんいろいろ苦労しているようです。公園や川原で金管楽器吹いてる人、よくいますよね。

ヴァイオリンは、消音器なるものがあって、かなり音を消して練習することができます。弦楽器は、弦を擦って振動させて、それを駒がひろって根柱という胴の中に立っている柱で、胴を共振させて発音します。この振動を、駒の上に重しをして消してしまうのです。

消音器(サイレンサー)というより、重石ですな。

木管楽器は意外と盲点で、楽器全体から音が出てくるようなもんですから、かえって大変なようです。皆さんどうしてるんでしょうね。

ちなみに打楽器は、家でティンパニ叩いてるっていう人はまずいなくて、バチだけでイメトレしてます。だから、練習開始前に、実際の楽器でやたらバンバカやるわけです。

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