オルタナティブ・ブログ > Allegro Barbaro >

開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

自家工房が活躍するプロダクトマーケティング

»

マーケティングというと、PRやイベント、プロモーションが中心かといえば、もうひとつ裏方の仕事、製品準備に関する仕事があります。製造を担当している人は別にいますが、大元のパッケージの種別を決めたり、パッケージデザインや内容物を決めたりします。

ある程度の規模の会社だと、製品パッケージの準備などをアウトソーシングして、本業に専念できるのですが、われわれの規模、特に現在のDevCoでは、なかなかそうもいきません。かなりの部分を自前でやってしまわないと、一点豪華主義みたいなアンバランスなことになってしまいます。そこで、単に「こうしましょう」と言うだけでなく、決めた結果の作り物もこなさなければなりません。

とはいうものの、米国には専任のデザイナもいますので、素材はあります。ただ、この素材を元にアウトソースすると、お金と時間がかかってしまうので、今回は、自分で日本語版のパッケージ用グラフィックを作成することにしました。実際、一からデザインしていくわけではないので、どのような日本語をあてるか、何がちゃんと見えていなければならないか、といったことが重要なので、外部のデザイナさんと打ち合わせをして、レビューして、なんてやるよりも、短時間で終わります。

小規模でスピードが要求される場合、社内でちゃちゃっとものが作れるというのは、非常に便利です。それに最近は、かなり高品質なものが自前でできるような便利な世の中になっています。ということで、社内的には「藤井工房」と呼ばれる、自家工房が忙しくなります。

これが、今回作成したTurboのパッケージのひとつです(小さくてごめんなさい。イメージだけ)。

Tdb1310ww41000_outline

今回は、DVDケースのようなパッケージです。初版には、「ボーランド株式会社」と入っていますが、新会社になったらこれも変えなきゃ、ということで、社名はシールにするか、とかいう話しもあったのですが、ケースの外側に入れる一枚ペラですから、シール対応よりも作り直したほうがはやいと、社名も刷り込むことにしました。

これから日本語版発表に向けて、いろいろな作り物作業が待っています。turboexplorer.com のカウンタを見ると、日々カウントダウンされていて追い詰められているように感じてしまうことがあります。「あ~、時間ないなぁ」とちょっと憂鬱になりますが、はじめてのことではない(でも何年ぶりだろ?)ので、まあひとつずつこつこつと積み上げていこうと思います。

Comment(3)