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アカデミックのロジックとビジネスの英知から価値をつくる

ZigBee話その弐 利益構造の調整

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私事ですが、この3週間大変でした。現地滞在25時間のタイ出張から始まり、子供の発熱、看護、締め切り、突発事故への対処などでほとんどまとまった睡眠をとれなお状態が続き、ようやく連休前に5時間程度は寝られる状態に復帰しました。この間ご迷惑をおかけした方々にはこの場を借りてお詫びいたします。

さて、ZigBee話その弐です。

この一年間、「儲けが駆動力」という至極単純なことを考えていました。ZigBee Allianceや、ZigBee SIGジャパン(Special Interest Groupの略です。現在設立準備中)のメンバーには色々なキャラクタの企業が参加しています。当然これらの企業の利害というのは多様なものですし、「センサーネットって社会を変えるんだ」といったビジョンだけで、話にのってこれるほど会社はお気軽には動けないですよね。少なくとも飯が食えるくらいのビジネスがなければ継続した活動や、大きな設備投資は適わないわけです。必要とされるビジネスの規模感は右の図のような感じでしょう(少なくともこれまで積極的な反対はありませんので、外れてはいないだろうと期待しています)pic_jyly18.pptをダウンロード
この絵の通りだとすると、チップの供給者と情報システムの提供者との間の、利幅や数量やセールス・サイクルの常識の幅の差は相当に大きなものだと言えます。Win-Win関係の構築と言うと聞こえはいいのですが、実際にはそれぞれのプレーヤーが再生産に必要な原資を得ることのできるビジネス構造を構想し実現するのは、一筋縄では行かない話しです。各層のプレーヤーが、自らのビジネス・モデルだけを考えた行動に走ってしまうと、ユーザにシステムを提供するためのサービスの連鎖が形成できない可能性が高くなってきます。少なくとも今の段階では、日本の家電メーカが得意とする垂直統合モデル的なものを考える必要があるのかもしれません。もっとも、その場合、アライアンス的なあり方ではなく、特定の企業による市場の秩序化というシナリオと隣り合わせることになります。ユーザ企業にとっては、使えるシステムが手に入りさえすればどちらであっても大差はないのかもしれませんが、個人的には市場に多様性があったほうが面白いと思っています。

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