ネット時代だから増幅される同姓同名ゆえの被害
昨日東京商工リサーチが、日本一多い社長の名前は「鈴木茂」と「佐藤誠」という調査結果を発表した。
この記事を見て、163人の鈴木茂さんと佐藤誠さんはどういう気持ちだったのだろうか?
162人のライバルたちには勝つぞ!という気持ち?それとも、成功した同姓同名のライバルにあやかりたいという気持ち?
同姓同名で何が困るって、識別がつかない(間違われる)ことだ。
しかしながら、インターネットがこれほど普及する前は、同じ地域にいない限り、同姓同名が出くわすことも少なかったはずだ。たとえ同じ地域にいても、狭いコミュニティだから、同姓同名がいることが知れわたり、不快?や不便?はあっても、著しい不具合は少なかったに違いない。
しかし、悪評がたったらどうなるだろうか?今も昔も同じなのだろうか?
個人的には、インターネット時代は、情報の拡散するスピードが速いので、悲しい取り間違による被害が拡大しやすいと感じている。
記憶にあるところでは2007年のミートホープ社の食肉偽装事件。2008年の調査結果ではその社長の名前が、日本一多い社長の名前だった。(214人の同姓同名の社長は心穏やかではなかっただろう)
それでも社長という立場は公的なものだから、釈明する機会も多いし、海千山千の方が多いので、このような苦難を受け止めるすべをもっている。
一般人で同姓同名の被害を受けると深刻だ。
同姓同名ゆえの被害:(犯罪者と同姓同名で年齢や地域まで一緒だっための被害)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110609/crm11060923450029-n2.htm
この手の被害を防止するには・・・
名前ってついつい、その個人を特定出来るものと思いがちだが、決してそれはユニークな識別番号でないことを私たち一人ひとりが認識することでしかないのだろう。
そして、この記事のように、「当人でない」とインターネットメディアで釈明することだろうか。
ちなみに、私にも同姓同名の方がいる。
IBMに入社したら、同業で、同じような年代で、同姓同名の方がいたので、間違われたことがあり、それで初めて知った。(その後、その方のお名前には何度も遭遇したが、一度もお会いしたことはない。)
自分自身、そして私を取り巻く周囲の方、そして風評被害を受ける同姓同名の彼女に迷惑をかけないためにも、notoriousになるわけにはいきません。