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出産前60時間も入院していた日本型出産体験

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坂本さんのブログを見て、そうそう、アメリカってそうなんだよなぁと思いだした。留学中の同期のアメリカ人が生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきたので、何気なく「いつ産んだの?」と聞いたら、「昨日!みんなに見せたかったから連れてきたの!」と答えが返ってきて、びっくりしたのを覚えている。

同じく留学中の友人(日本人男性)からは「お金もかかるから、当日退院しなさい」と医者に明るく言われ、「お願いですから、1晩だけでも妻を病院で過ごさせて下さい」と涙ながらに懇願したと言っていた。

白人熊説があっても、日本人だってアメリカで産んだら1日で退院しなければいけない。日系アメリカ人の友人が、「意識の問題よ。私は1日で退院しても大丈夫だったわ。日本は妊婦と子供に対して神経質なのよ。二人目の子供を日本で産んで、公園デビューさせたら生後2週間で外に連れ出しちゃいけないと叱られたわ。」

こういう話を聞いていたし、スキーオリエンテーリングで普通の人よりは鍛えているので、自分が妊娠し出産間際の時は、1日で退院出来るくらいに元気に産めると信じて疑わなかった。

まさか、60時間も出産に時間がかかって、その後7日も入院して、その後さらに1カ月も寝たきりの生活になるなんて思いもしなかった。

2か月してやっとホームドクターにご挨拶に行ったら(歩いて5分の場所に行けるようになったのがその頃)、「えっ?帝王切開ではなかったの?母体の産後の回復も大事なことだから、僕は、大里さんの年で帝王切開してもバチは当たらなかったと思うけどねぇ。」とまで言われた。

いや、まさしくその通り、バチは当たらない、いや、当たったのかなあ。。。入院した病院の方針(帝王切開も当然リスクがある)と、こんなに痛い思いしたのだから、意地でも下から産むぞという、今思えば張らなくてよい意地でこういう結果となった。

おまけに無痛分娩でもなく(米国ではポピュラーだが、日本では陣痛が弱くなりやすいことやお腹をいためてこそお産という文化もあってあまりなされていない)、強弱あれど、60時間ずっと痛かったのだ。息子の頭のサイズも大きく、助産婦さんに「いや~、大里さんの骨盤の大きさから考えたら、あとちょっと頭のサイズが大きかったら、帝王切開じゃなきゃ無理だったねぇ」と言われもした。もっとも息子も60時間頭をごりごりやっていたのだから、ご苦労なことだ。

そしてこの話をすると、必ず、「高齢出産(44歳と349日)だからそんなに大変だったんだよ。それにもかかわらず、赤ちゃんが元気に生まれてきたんだから、感謝しなきゃ。」と言われて話しが終わる。(スキーオリエンテーリングの仲間は先日6時間で産んだそうだ・・・)

まぁ、2年もたってしまえば、痛かった記憶などどこかに飛んでしまい、もうひとり産んでもよいなぁくらい思うから、不思議である。(流石にもう無理だけど)
しかし、出来ないことを言ってなんだが、もう一度やり直すことが出来るのなら、私だって1日で退院出来るほど元気に産みたい!!

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