新入社員が社長から学ぶことより、社長が新入社員から学ぶことのほうが多い

と、自分が新入社員の時に言われたことがあり、「この私から社長は何を学べるのだろう？」と不思議に思ったのだ。

さて、時がたって私が社長のほうの立場になったのだが、確かに学べることは山ほどある。もっとも私には、学ぶというよりエネルギーをもらえる、Inspireされるという表現がぴったりだが。

先日は母校に招かれ、女子新入生を中心とした女子学生を前にパネルディスカッションと懇親会に参加させていただいた。

私は彼女らの母親の年代にあたる（こんな大きな子供がいることを、今の私には全く想像できないが）彼女らが今何を考え、何に悩んでいるのかを聞くのはとても楽しい（と言ったら失礼かもしれないが）

質問にその一端が現れると思うので紹介すると

１学生時代編
　a 東大に入ろうと思った理由は何ですか？
　b 学生時代一番頑張ったことは何ですか？
　c 東大に入ってよかったと思うこと、あまりよくなかったと思うことは何ですか？
２社会人編
　a 新入社員のころ、もっとも苦労したことは何ですか？
　b 転職（起業）のきっかけは何ですか？
　c 仕事によって達成したい目標は何ですか？
３結婚編
　a パートナーと出会ったきっかけは何ですか？
　b 恋愛・結婚・育児と仕事を両立させる秘訣はありますか？
   c 結婚前・後で、仕事や生活はどのように変化しましたか？

3年生はこれから就職活動に入るので、仕事に関する質問が多かった。未知の世界に飛び出る前の悩みというのはこういうものだったかと思いだす・・（と言いたいところだが、私は社会に疎い学生だったので、そんな悩みすら持っていなかった。全然レベルは違う）

彼女たちからは気持のよいほど根源的な質問もビシバシ投げつけられる。企業の社会への貢献とか、働くことの意味など。先輩として、ひとつひとつ質問に正直に答えたつもり。情報に振り回されて困っている学生には「走りながら考えよ」というメッセージを発信した。

さてさて、学生のほうは私から何が学べたのでしょうねぇ。